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地底の玉座

ジヲマの急降下はしばらく続いた。それはほんの一瞬の出来事のようにも、永遠のようにも思われた。

ジヲマが息をつくと真鍮の箒は天を目指して降下に抵抗し、ジヲマの腕は掲げられ、緩やかな落下へと変わり、落ち着いた場所は玉座であった。

そう、地の底に据えられた玉座にジヲマは据えられ、その左手にはヨジマノナミダが輝く真鍮の箒を杖のように握っていた。

地底だというのに一帯は温かな金色に光り輝いていた。否、その豪奢な玉座が空間を輝かせていたのかもしれない。

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