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喉の奥へと
シュシュは頭を押し入れた。大きく開かれたジヲマの口に、自らの頭を突っ込んだ。そしてさらに、ジヲマの喉の奥へと向かって自らの四肢をもって歩みを進めた。
すでに息も脈も絶えていたジヲマから、嗚咽が上がることなどなかった。
シュシュは洞窟の奥へと突き進みでもするかのように、ジヲマの喉の中へと、ジヲマの体内の奥深くへと管を通ってゆく姿が見えた。それはまるで、普段は素振りさえ見せない蛇が思いの外大きな口を開け、牙でもって捕らえた小動物を、自らの細長い肢体の中へと引きずり込む、その様子に似てさえいた。