インヘリタンス

歪を求めて

ジヲマは跳ねつけられた。核心のある部分は、少し違う色をしていた。吹き飛ばされたジヲマだったが、またそこへ戻って来た。そしてまた跳ねつけられた。シュシュはジヲマの左足の踵にしがみついていた。

「やっと…、ここが核心か。」

心の中でジヲマは呟いた。

「グギュウグルルル。」

まただ、嫌な音が腹の底まで響く。この苦々しい音を止めてやろうと、この手で止めを刺してやろうと、寸分の隙を探すようにジヲマはじっくりと核心を眺めた。