表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/120

87話目

「じゃ、あのさ……次、話していいかな」

「なんだっけ。体質?」

「うん」

「……それ、重い?」

「まあ、……た、多少は?」

「そう、か……」


 武谷はちょっとだけ胃もたれしたみたいに腹をさすった。ケーキは食べていないのに。そんなのんきなことを考えている自分がおかしかった。


「えーっと、なんていうかさ、超次元というかファンタジーというかメルヘンというか……現実じゃ、ありえない話なんだけど」

「お前の家族の話だけでも十分フィクションっぽいのにか?」

「そんな風に思われてたのか!?」

「冗談だって。信じてるよ。……だけどまあ、気軽に聞いてもらえた方が良くないか? 重い話なら、なおさら」

「……まあ、そうかも」


 武谷、こういうところでは気を利かせるのか。俺といえば、気軽に聞かれた方がいいのか、しっかり受け止めてもらいたいのか、自分でもよく分からない。もしかしたら、ただ聞いてほしいだけなのかもしれない。自分でも自分の感情がよく分からなかった。でも、話したいんだろうとは思う。全部、洗いざらいぶちまけたいような。そんな、気分だ。

 言葉が、堰を切ったように溢れ出した。


「――――っ、俺、さ」


 がつーんと、頭痛が来た。気付くと意識を失っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ