表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/120

72話目

「俺も聞きたい」


 間髪入れずに答えた。一瞬間が相手から、武谷の「お、おう」という声が聞こえてきた。


「えー……なんだよそれ。困るよ。俺、けっこう気合入れて聞いたのに」

「なんか、ごめん」

「めっちゃ気使ってさー! いきなり切り出すのもアレかなって思っていろいろ話題用意してきたのに……」

「……ごめん?」

「それで答えが俺も聞きたいってなによ。聞いてんのこっちだっつーの」

「だって、なあ……」


 俺も知りたいんだもん。なにが起きてるか、わからないんだもーん。心の中で呟いた。なんで、若杉由布は学校に来ないのか。それは、ずっと前から知りたいと思っていたことで……同時に、話してくれないことだった。

 かと思えば学校に行けとか突然言い出すし、そこのところ、謎だ。


「……行きたいと、思うけど」

「思う? なら来ればいいじゃん」

「……ん、だよなぁ」


 なんとなく呟く。よく考えたら、そうだ。別に、俺が学校行きたいと思うなら、行けばいいんだよな。若杉由布に止める方法はないんだし。

 ……でも、それは悪いな。体を共有している以上、やっぱり我慢ってのは必要だよ思う。いやそもそも、そんなに我慢もしてないだろうと自分で突っ込みを入れる。


「なんで来ないんだよ」


 武谷の、少しイラついたような声が聞こえる。知らず知らずの内、俺は答えていた。


「……それを許さない、人がいるから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ