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59話目

 と、そこまで考えてようやく俺は覚醒する。別に、俺が考えてもどうしようもないことだった。そっと息を吐き、立ち上がる。若杉由布も、俺に色々教えてくれたらいいのになあ。そしたら、こんなに悩まなくてもいいのに。

 そっと立ち上がって、ベッドに腰掛ける。にしても、暇だ。今日は来客もないみたいだし、そういう時って、本当になにをすればいいんだろう。ノートを探っても、小説は相変わらず更新されていない。少し悲しくもあったが、まあそういうときもあると結論付ける。俺だって、しばらく書いてないのは事実だったからな。

 絵は、まだ……描く気に、なれなかった。なんだか、まだ怖いのだ。描けない恐怖。スランプだと無理矢理結論付けているが、このままだったら、どうするのだろう。このままずっと、絵を描けなかったら……考えるだけで気分が悪くなった。駄目だ、考えないようにしてるじゃないか。大丈夫、大丈夫だ。少しすりゃ、元の状態に戻る。……筈だ。

 ため息をついて、またベッドに倒れこむ。なにもしてないから、眠気はやってこない。やったことと言えば、考えていたことだけだ。おなかも空いていないし、何をする気にもなれない。ただぼんやりとベッドに寝転がって、天井を見つめる。

 目はぱっちりと覚めている。やることがない。

 ――――暇、というものの恐ろしさを、知った気がした。退屈というものはきっと、なにより恐ろしいのだ。

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