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48話目
ふよふよと、どこかを漂うような感覚。頭がぐらぐらする。ぼんやりとする頭で身を起こし、ぼうっとする。そしてほぼ無意識に、日記を取り出した。そこには、たった二文字。
『風邪』
とだけ、書かれていた。
なるほど、俺は風邪にかかっているのか。道理で体がふらふらする訳だ。
机の上には、薬とペットボトル。水がなみなみと入っている。少し迷ってから、水を口にする。冷たい水が心地よかった。
手がふらふらとするが、流石に三日連続で日記を書かないのはまずいと思って、ペンを手に取り、日記を書く。
『そうか。日記、かきわすれちゃって、ごめん。
ふらふらして。寝ちゃった。かぜ、だったのかも』
ひらがなだらけのひどい有様だったが、書かないより、マシだ。
しかし頭を使ったせいか、余計に頭痛が酷くなった気がする。がんがんと、頭が内側から殴られているような、気分。割れそうなほど、痛い。体は震えるし、もう散々だ。
水をもう一口飲んで、さっさと寝る事にする。この風邪じゃ、学校にも当然行けないだろう。
ベッドに潜り込んで目を瞑ると、眠りは一瞬でやってきた。




