43話目
色々謎を出してみる
…………へ?
実の、姉? この女が?
若杉由布、の?
思考がフリーズする。駄目だ、何も考えられない。
「由布! アンタ、なんで学校来てんのよ……! もう来ないって、言ったじゃない!」
「……」
俺は何も答えない。いや、答えられなかった。
えと……姉? お姉ちゃん? こんな人が?
言われてみれば、似ているのかもしれない。でもなあ……有りえない、気がする。じゃあなんで、制服着てるんだ? この女の人は、この学校の女子制服を着ている。この学校に通ってるって、ことだよな? え、でもお姉ちゃんって……え?
「……まただんまり? 都合悪くなると黙る癖、変わってないんだね。治した方がいいわよ!」
「……」
そんなの、知るかよ。俺は若杉由布のことなんて知らないんだから……。
「……なによ! 私、もう知らない! 折角アンタを心配してきたのに……」
怒りでわなわなと身体を震わせながら、女は駆けだす。そして逃げるように、この場を去っていった。
……あれ? 姉なのに、俺とは逆方向に駆けて行った。
ということは、一緒の家に帰っていない……?
一体、若杉由布の家は、どうなっているんだ?




