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41話目

テストが終わった…終わった…

 相変わらずのつまらない授業だ。先生がなにをいっているのか、全く理解できない。高校生の頃の俺も、こんなこと習ってたんだっけ。じゃあ、すごいなあ……むかしの俺、どんだけ秀才だったんだ。

 黒板を写すだけの退屈な作業。ぐっすりと眠っている武谷が羨ましい。あーあ、あの枕寝心地良さそうだな……いいな……でも、ノート移さないと若杉由布に怒られそう……ぼんやりとそんなことを考えながら、必死で眠気を堪える。これ、本格的にやばいぞ……寝る。

 しばらく色々考えていたが、気付いたら寝てた。眠気には……勝てなかったよ……。

 俺が目を覚ましたのは、授業のチャイムが鳴り響いた後だった。……うん、眠気はとれた。とてもすっきりした気がする。短時間寝るのはいいって聞いたことがあるけど、ほんとだったんだな! ……ただし、ノートは途中からミミズがのたくったような字しか残されていないが。ああ、若杉由布に怒られる……一体なんの目的で俺を学校に連れて来たんだよ、全く。奴が日記に理由を書いてくれない限り、俺はどうすればいいのかわからないのだ。掃除の為、机を運びながら、俺はそんなことを考えた。

 俺の掃除場所は、周りの人が勝手に教えてくれた。教室の雑巾がけ。楽でいいことだ。便所掃除とかなってたら帰ってる所だったよ全く。ちなみに、武谷は掃除場所が違う。だから、話す機会もなかった。いろいろ、弁明しておきたいんだけど。……いやまぁ、それは若杉由布にあの女の正体を聞いてからでいいか。誰なんだ結局あのひと。

 乾いた雑巾で何度も教室を行き来する。にしても、皆よく真面目に掃除やってるな。俺の頃は、真面目に掃除してる奴なんていなかった気がする。それは、このクラスがいいクラスの証拠なのだろうか。若杉由布にも、普通に接してくれているし。


「……悪いクラスじゃ、ないんだろうな」


 小さく呟く。久々に口を開いた為か、口の中は乾ききっていた。だから声もからからで、きっと誰かに伝わることは無かっただろう。それが少しさみしくも、あった。

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