表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/120

4話目

七夕ですね。作者の今年の願い事は「お金を下さい」です。どうでもいい。

 そこには、廊下が広がっていた。

 茶色いフローリングの床。掃除されているのか、埃は積もっていない。

 両端に部屋が一つずつ、そして前には階段があった。

 ……やはり、ここは誰かの家なのだろうか。広さ的に、一軒家だろうと予想できる。


 はあ、と落ち着かせるためため息をつく。少し、疲れた。このまま進むべきだろうか。そして、探検してみるべきだろうか。それとも部屋に戻って休憩するべきだろうか……。

 少し迷って、俺は決めた。

 あとちょっとだけ探索して、そしたら部屋に戻ろう。そして寝よう。

 ちょっとだけ迷って、右手側の扉を開ける。さっきよりは躊躇いなく開ける事ができた。

 するとそこには、人が居た。服を折りたたんでる女の人。年は、40くらいだろうか。突然扉を開けた俺の方を不思議そうに見ている。


「どうしたの? そんなに慌てて」


 女の人は知人に声を掛ける気軽さで俺に声を掛けた。これは一体……? どういう、ことだ?

 俺は彼女に、会った記憶はない。それは確かだ。流石に数少ない知人は忘れない。ならば、なぜ驚かないで声を掛けた?

 考えられるのは、きっとこの顔の知り合い、ということだ。彼女が。

 もし、この顔=さっきの部屋の主、ならば彼女はこの顔の母親だろうか。年齢的に考えて、それが一番妥当だ。

 黙りこくっている俺の方を不思議そうな顔で見ている彼女に、俺は笑って返した。取りあえず、この場は誤魔化そう。


「なんでもない」


 そのまま扉を閉めて、さっきの部屋まで戻る。


「ふう……」


 ベッドに倒れこみ、目を瞑った。もう訳が分からない。それならば、寝よう。細かいことは明日考えよう。俺はどうすればいいのか分からない。


「おや、すみ」


 誰かに呟いて、俺はそのまま眠り始めた。すべて、めんどくさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ