35話目
話しがすぐに停滞すんのどうにかしたい
授業がはじまった。一応持ってきたノートで黒板を写すが、写しているだけだ。正直、さっぱり。むかしやった筈のことなのに、全然思い出せない。そもそもこんなこと、本当にやったのか? 周りを見ると、真剣な顔で先生の声を聴き、ちゃんとノートを写している……真面目なクラスなのか、A組は。あ、いや。寝てる奴もいる。その中の一人なんて、鼻ちょうちん出してる。……おいあれ、枕じゃないか? ぐっすり熟睡だ。ここまで肝が太いと、怖いものなんて何もないんじゃないだろうか……。すごいな、その度胸。流石に俺はそんなことできない。先生は全く動じていないのだがら、慣れているのだろう。他の人も何も言わない。すげえな、おい……。俺も慣れれるのだろうか。なんて考えてるうちに、授業が終わる。結局その子は起きなかった。どんだけ熟睡なんだよ……。
とまあ、一日はぐだぐだと過ぎて行った。授業の内容は、全然分からなかった。非常に残念である。でも、ちゃんとノートは写したから、大丈夫。若杉由布なら分かるさ! だってあんな、よくわかんないノートが大量にあったんだ。きっと、分かってるさ! 頭いいに決まってる! ……学校行ってなくて、インターネットなくて、外に出てる様子ないけど。大丈夫だよ……多分。
少し、若杉由布の将来が心配になった。




