表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/120

21話目

 目が覚める。ぼんやりとした頭で立ち上がり、日記を開く。そして……固まった。

 その後ごろごろと転がる。


「ふ、ふほおおおおおおお!!???」


 思わず声が出た。え……ええ……。

 日記には、こう書かれていた。


『……あの絵、お前が書いたのか?

 俺、絵の事は全然わかんないけど……すげえと思った。

 もしよければ、また絵を見せてくれ』


 ……照れた。

 え、なに、なに? 褒められてる? 褒められてるの、俺?

 う、うわああああああああああああ!?


「すげえ、と、思った……?」


 すげえって、なによ。

 なんだか、とても恥ずかしい。そうか、若杉由布はこういう気持ちだったのか。

 昔から、褒められることは大好きだった。……それが原因で、絵を描くことをやめちゃったわけなんだけど。

 自分の得意分野で、あの、あの若杉由布に。褒められた。認め、られた。


「う、わあ……」


 必死でにやけてくる顔を抑える。なんだそれ、なんだそれ!

 ……嬉しいに、決まってるだろ……!


 俺は早速ベッドの下から、昨日のノートを取り出した。そして、また紙にペンを滑らせる。

 もっと、もっと、上手い絵を。綺麗な絵を。失望させないように、すごい、絵を。書かなくちゃ。書かなければ。


 だって、俺にはそれしかないんだから。


『絵、褒めてくれてありがとう。すごい嬉しいです……!

 あと、俺の絵は見ていいからさ、お願いだから君の物語も読ませてくれない?

 本当に、面白いと思ったんだ。好きなんだよ。

 だから、お願いします。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ