再開
目の前に見えるのは、轍のついた土の道・・・
ここどこだ?
まわりを見渡せば平原で右手にはかなり遠くに森がみえる。
あいつからのメールでゲーム始めたら見知らぬところに、もしかしてハメられた?
とりあえず、この道たどっていくか。
やっぱりこれはアレなのかな?いくらあいつのせいで不思議なことに出くわすとはいえ、アレはないよな?
色々考えながら歩いていると、遠くに煙が上がっているのが見えてきた。
あそこまで行ってみよう。
テクテク歩く。 テクテク歩く。 とにかくテクテク歩く。 まだ着かない・・・・・
とにかく歩いた処でようやく人影が見え始めた。
一人焚火しているようだ。
たき火をしているのは、ずいぶん小柄な人物なのだが何か動きに見覚えがある。
もう少し近づいてみる。
やはり見覚えがあるので、引きかすことにした。
「コラァ、引き返すんじゃネェェェェ。戻ってコンカイィィィー」
怒鳴り声にも聞き覚えがあるので、走って逃げる。
かかわると碌なことにならない、イヤもうなっているか?
「またんかいコラァ」
いつの間にかまわり込まれているので踵を返して逃走再開。
「まてと云うのが分からんカイィィィ」
声が聞こえたとおもったら、コケたなぜに?
「こおり?」
何故か地面が凍っていた。
「ハッハッハ、私から逃げられと思ったか?」
後ろから勝ち誇った声が聞こえる、あいつの声だ。
「君もかならず来ると確信していたよ。久しぶりだね」
「久しぶり?何言ってんだ昨日会ったばっかりじゃないかエリカ」
昨日一緒に映画を見に行ったのを忘れてんのかこいつは?
「君にとって昨日でも私にとっては三年ぶりなんだよ」
三年何言ってんだこいつは?
「何故ならここは異世界なのだから」
あっ、言っちまったよこいつ異世界って・・・・・・聞きたくなかった
「聞きたくなかったって顔しているよ君」
顔に出てるか・・
「説明を求む。っか説明しろぉぉぉ」
怒鳴っていいよな、怒鳴って。