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人正

作者: ただ

人正とは何か。

君たちは知っているか。人生とは何か。正解とは何か。私は考えている。ずっと、ずっと。


青春とは世間から最もかけ離れたものだと私は思う。世間が何を思おうと青春をしている今が一番楽しい。勿論、世間はあまりよく思わないだろう。もう、過ぎ去ってしまった取り返すことのできない時間だから。しかしそんな中、青春を謳歌する我々は、考えている。多分、人生の中で一番、考えている。そうは言っても私は青春を謳歌しきれているとは思えない。成績も運動も友達も、可もなく不可もなく、退屈である。そんな時私は人生について考える。いくらでも考えることができるからだ。人生には正解がない。いや、正確には、人生には正解しかない。何をやっても正しいのだ。生まれてくるのも、話し始めるタイミングも、遊ぶ時間も学ぶ時間も、自分の将来について考える時間も、どんな選択をしてもそれはきっと正しいのだろう。君たちは後悔していないだろうか。


「明日の君は何者だ」これは、私の最も好きな言葉だ。我々は何者でもない。何者にでもなれる。君たちが過去にしてきた失敗は今の生活に役立っている。そんなことはないと、非難する人たちもいるだろう。私も常々思っている。しかし、よく考えてみてほしい。小さい頃、何をして親を泣かせたか覚えているか。今パッと出なくてもきっと、体は覚えているだろう。私は無意識に怪我をあまりしないようにしている。これは、生存本能の働いている結果でもあるが、そこのほんの数%には親へ心配をかけないようにしようとしている結果があると思う。つまり何が言いたいかというと、私たちはこの人生の正解を求めているということだ。


私は人正を知らない。それは果たして良いことなのか悪いことなのか、誰にもわからない。私の人生で大変だったことはたくさんある。これからもあるだろう。別に君たちにどうこうしてもらいたいというわけではないがただ、これだけは言いたい。人生には終わりが来る。それは今日かもしれないし明日かもしれない。まだまだ先かもしれない。私はまだ考え続けたい。この瞬間が人生の中で一番輝いていると思うから。何が起きたって良い。どんな結果になったって良い。ただ、抗え。最後にもう一度問おう。人正とは何か。

お読みいただきありがとうございます。最初で最後の文章です。私の人生ではこれ以上書くことはないと思います。ぜひ、深く考えてみてください。それこそ退屈な時なんかに。あなたの人正が見つかりますように。

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