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4 ヒトに出会う

異世界転生TSファンタジーものです。色々嗜好をぶっこんだ作品になっているので自我が荒ぶる感じでお送りしております。また、めちゃくそチート設定でお送りしておりますので苦手な方は他の小説を読まれたほうが幸せになれると思います。


文章力が無さ過ぎて色々やばい気がしたので文章力つけるために書いてる感じです。

このような小説ですので稚拙な表現等々、目をつぶっていただけると幸いです。

「うへぇ。空から見たら案外近いと思ったけど、意外と遠いなぁ」

おしっこ事件があってから歩き続けて2時間が経過したくらいだろうか。まだ森の中にいるが、あたりは暗くなってきており太陽が傾き始めているようだ。


「疲れたし、どこまで進んだか確認のためにも、また一つ飛んでみる?でもなぁ...」


そう。2時間くらい歩いている最中に考えたことである。狼を四散させたり宙を浮く力は自分たちの常識に当てはめてみればどう考えても異常なのである。よくある小説やゲームではそんなチート級peopleが出てきたときに出会った人はどう扱うか。それは聖なる者(勇者)としてあがめられるまたは、邪悪な存在(魔族)として排除されるかの2分類されると考えている。


前者は決めつける人間自身の持つ力の上位互換であることが分かっているときに行う行動だろう。自信の持つ能力の系統であり異常な力を理解できるため自分たちの領域から近しい人物と考えられるためそのように考えられるか。

一方で後者は決めつける人間が異常な力を理解できない自分たちとは全く異なる領域の人物と考えられるため異質なものを排斥するために行われる行動だろう。中世では魔女狩りなど当時の人々からは理解できない力を持っていたため排除されたはずであり、ゲームだけでなく、歴史が物語っている。


この世界では超能力か魔法が存在する世界,、または、その両方が存在する世界かもしれないし、そもそもそれらが無い世界かもしれない。この世界の常識について知らなさすぎるため、どの力を使えばうまく立ち回れるのかリスク的観点からは不明だ。さらに、自分が有するこの力は魔力を媒介するものなのか、そうでないのかさえ不明である。であるならば、都市に近づくということは人目も多くなることを意味しており異能な力を目撃される可能性が増えることを考慮すれば、現在とる行動としては極力自身の能力を使わないことが正しい選択だろう。ましてや、空を飛びながら移動するなど言語道断である。


「でもそろそろ、疲れたし休憩したい~」


最初は銀髪ロリエルフに転生してテンションが上がったものの、現在置かれた状況などを考えているとそれどころではない。歩いている最中に遭遇した狼?というか紫色の結晶をドロップする生物?魔物?の遭遇率も高くなってきており、暗くなると魔物が活動を始めるようだ。人畜無害そうな銀髪ロリエルフだ。魔物が寄ってきておちおち森の中では寝られないだろう。


「うぇっ、、、歩きづらい、、、まじ幼女大変だ、、」

木の根に躓きながら、涙目で足元が悪い森の中を進む。いくら身体能力高しと言えど、体のサイズ自体が小さくなっているためちょっとした段差に躓きやすくなっている。さらに、歩き続けた疲労と新天地の状況把握や魔物?の襲来などで緊張状態からくる精神の疲労で地面に対する集中力は絶賛低下している。


そんな中である。

突如だいぶ先で草を分ける音が聞こえた。また魔物だろうか。


「・・・」


音を立てないように歩みを止め、近くにあった小石を拾っていつでも投石できる準備をする。まだ慣れない能力のため緊張状態になって呼吸が自然と浅くなる。だがそれとお構いなく、草を分ける音はだんだんと近づいてくる。


視認できる距離まで近づかれたところで、声が上がった。


「ひゃぁぁああああ↑でたぁあああああ」


いや悲鳴を上げたいのはこちらなんですけれど。あと、出たって何ですか出たって。人影くらいしか見えなかったが、声から判断するにどうやら女の子のようだ。逃げるそぶりはないが動きもしない感じでもある。石を投げる準備を解くが慎重に、声の上がった近くに向かう。


「あのー、この辺のヒトですかねぇ」


怖がらせないように声をかけながら近づく。


「キェェェァァアア、シャベッタァァァーーー」


それは某ファーストフードのcmなのよ。赤毛のアフロヘヤーの人がラ〇ラ〇ルーしに来ちゃうでしょやめなさい。ここまで怖がられているとどうもお手上げであるが、どうしようもないので、


「コワクナイデスヨー」


とか言ってみたりして近づく。逆効果だったりする?逆再生で向かうよ?ゾンビ化しちゃうよ?なんとか、奇声を上げる女の子?が見える位置まで近づいた。そこには、しりもちをついて後ろの地面に手をついている、いかにも腰が砕けて驚いて動けません的な体制で来ないでアピールをする姿があった。

服装は上半身に薄皮の防具があるだけの軽装備で、いかにも駆け出し冒険者然としている。金髪でポニーテールしており肩のあたりまである。耳は尖っており。とがっており。エルフである。初手でエルフである。自分もエルフ(多分)であるので近くに見えた街はエルフの街か何かだろうか。

とりあえずは、人畜無害アピールのためにも対話を試みる。


「あのー迷子になったんですけど...街までどれくらいかかりますか...?」


女の子は驚いた表情で言った。


「街はここから1時間くらいですかね...って、えっ?スノウエルフが何でここに?、、、やっぱり幽霊さんですか???」

「幽霊じゃないですっ、エルフしてます!」


謎の宣言としたとこで、自分はスノウエルフであることが判明する。口ぶりから察するにこの辺にはスノウエルフはいないらしい。


「じゃぁ、なんで魔物がうじゃうじゃいるこんな森の中に?」

「それは~その~...」


やばい、いろいろ謎であるし、この体自身の転生前記憶はないしで何を言っていいやらわからない。即興の設定をば。えー、あー。うーん。魔法の事故で記憶飛びましたはリスクが高い。記憶喪失で倒れていた。これは転生前の記憶がないし嘘ついてない感じですべてが丸く収まるが、のちに面倒な気がする。実は生き別れのエルフ探してまして...というのは...これも面倒そうだ。どう考えても文明が発達しすぎておりすぐに嘘だとばれる。まずい。が、面倒なので記憶喪失の設定で行こう。


「実は記憶喪失で、自分の名前や何でここにいるのか全く分からないんです」

「かわいそうに...なにかの手掛かりで思い出したらいいけど...」

「そう思って周囲を歩いてみたけど、何も思い出せないんです」

「そう...服もボロボロだし、とりあえず街のギルドに行きましょう」


とうとう街へ行ける!感無量である!文明に触れて精神のHPを回復しよう。魔物が多くて歩きにくいこんな森からはおさらばである。


エルフの女の子の顔は緊張した面持ちから自分の心配する表情となっており話しているうちに緊張が解けてきたようだ。砕けた腰が復活したようで立ちそうな雰囲気である。小さな手を差し出し、立ち上がる手助けをする。


「ありがとう。やさしいね」

「どういたしまして」


手を引かれて立ち上がったエルフの女の子は、ついた土を手で払い身だしなみを整える。どうやら身長は自分より頭1つ分よりも高いようで、引き締まった体躯がさらに背の高さを強調させる。顔だちを詳しく見ると、幼さが抜けきっていない感じではあるが、芯があるようにも思える。エルフは長命であり外見から年齢が判断できないとはいえ、箱入り娘でないことは明らかだ。何かしらの事情があって冒険者っぽい事をしているのであろうと考えている。いろいろ考えているうちに準備が整ったようだ。


「それじゃ行こうか」

「えいえいおー」

「ぷっ、なにその気の抜ける掛け声」


どうやらロリエルフだと気が抜けるらしい。

______________________________


街へ向かうために森を歩く最中の話である。


「あ、ところで、スノウエルフって自分?」

謎にスノウエルフの事が気になったので自分の事を指で刺しながら聞いてみる。


「そう、あなたの種族はスノウエルフ。銀髪が特徴的よ。昔はここから遠く離れたエルフの国で暮らしてたらしいのだけど、いつの日か姿が見えなくなったんだよね」

「姿が見えなくなった?どうして?」

「どうにもそれが何でかはわからないの。ただ、もともとスノウエルフの人口は少なかったから絶滅し...どこかに隠れて暮らしているのかも」

「そりゃどうしようもないね。でも、どうしてそんな昔の事を知ってるの?」

「それはね、エルフに伝わる書物に出てくるの。混沌とした世界をスノウエルフが救うようなお話なの。私その物語好きなの」

「スノウエルフが世界を救うんだ...」

「そうよ、強くてやさしいの。そして世界を救っちゃうとかお姉さまって感じで尊敬しちゃうな―」


おやおや百合百合しくなってきたぞ。百合エルフ嵐か?クマの着ぐるみ着た誰かに襲われたりします?その昔話って、その手のバイブル的な書物だったりするのだろうか。それとも、本当に昔からある書物なのだろうか。もしそうであれば、その書物には、神様の言っていた意味や例の神殿に関する手がかりがありそうである。後で題名とか聞いておこう。


「遅くなったけど、私、サリアっていうの。よろしくね!スノウエルフさん!」

サリアがさし伸ばされた手をつかみ、今考えた名前で答える。

「名前が無いのは自分も困るから..カオリって名前で!」

名づけの語源は今も漂ってるかもしれない甘い香りだと、いつまでたっても言えないだろう。

「いい名前だね!カオリちゃん!」

この満面の笑みで握手しているサリアのためにも。


「そういえばカオリちゃんってかわいいよね、それにいいにおいがする―」

「あっ、スゥーーー」

何も言うまい。

_______________________________


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