2 状況確認
異世界転生TSファンタジーものです。色々嗜好をぶっこんだ作品になっているので自我が荒ぶる感じでお送りしております。また、めちゃくそチート設定でお送りしておりますので苦手な方は他の小説を読まれたほうが幸せになれると思います。
文章力が無さ過ぎて色々やばい気がしたので文章力つけるために書いてる感じです。
このような小説ですので稚拙な表現等々、目をつぶっていただけると幸いです。
どうも。
転生して、元居た世界とは異なる世界で銀髪ロリエルフになって森の中にいるものです。
1時間くらい周囲をさまよってみたけれど、何の手掛かりも得ることができていないものです。
歩くのが疲れてきたので近くの木の根元に腰を下ろして休む。
休憩がついでに何もわからないので色々考えて状況把握をしてみる。
寝ぼけた頭で対応したけれど怪しい白い空間で怪しい白い人影と話した気がする。
その人影は一言一句たがわずに心を読んできたし、神と自分で言っていた。
その神様が言うには「世界を救うか、人生を謳歌して」とのことだ。
目的ははっきりしているけれど、目的が生まれた理由は何もわからない。
よくあるゲームや小説のストーリーでは”勇者”として召喚され人類に害をなす魔王を討伐する事であろう。
しかし、神様の手短な話の中では”勇者”や”魔王”といった話はなかった。
ただ、世界を救えというシンプルな目的しか与えられていない。
何から世界を救うのかもはっきりしておらず何から救うのかが分からないので救いようがないと思うのは自分だけだろうか。
まったくもって謎である。神棚にでもあげておこう。
壮大な目的の割にはほかの選択肢である人生を謳歌してほしいという点が引っかかるところだ。
その世界で自由に生きてほしいということであるから、ただ転生させることで発生する変化を期待しているということなのか。
まったくもって謎である。神棚にでもあげておこう。
「そういえば神様は何か最後に言ってたな...」
何かあったら最果ての神殿にという話であった。とりあえずこれらの謎はそこに行ってみると手っ取り早く解決するかもしれない。
この謎をお供えすると何かいいことが起こる気がする。
でも、その場所もがどこにあるのか何もわからないから行きようがない。
「謎は気になったけど優先度は高くなさそうだし、暇にでもなったら最果ての神殿でも目指しますか」
「。。。とはいっても、この森すら出ることができていないから誰か助けて~」
どうにも聞きなれた声ではなくロリかわボイスなのだ違和感しかない。
きゃぴきゃぴしてみても吐き気を催さないボイスのあたり声の力はすごい。
けれども、精神は男なので精神にダメージが入る心の中で虹色の何かを吐き出してみたりした。
あ、アバターに関する謎もあったな。ちょっと前の戦闘では狼に向かって石を投げたら狼が消し飛んだのであるが、どう考えても
身体能力がおかしい。自分が知っている人間は、石を投げたくらいで目の前の固そうな筋肉で武装する獣を四散させる力はない。
何かヒントはないかと神様の発言の記憶をさかのぼると、スキルに関する要望があったという話にあったような。
転生前の思考を読み取って構成しているらしい。転生前の思考といえば某コーヒーのCMと銀髪ロリエルフの2点くらいである。
ということは某コーヒーの思考にヒントがあるのだろう。
「いいねマジで画期的。。。」
そのCMで発言している某科学者の背後にある黒板にはなんか数式があったように思う。
E=MC^2だったっけな。物質の質量に光の速さを2回をかけると物質が持つエネルギーと等価になるとかいう数式だった気がする物理の教科書で見た。
思い当たるものとしたらこれくらいしかない。
座っている近くの石を拾う。そしてとりあえず適当に投げてみる。
投げられ石は放物線を描き5m先に落下した。狼を四散させた速さはなく、とても一般的な投げられた石の動きだ。
何かトリガーとなるものがあるのだろうか。狼?との戦いではとりあえず速く投げることをイメージして投げたので、このイメージがキーとなるのだろうか。
今度は石をめちゃくちゃ速く投げるイメージで近くの木をめがけて投げてみる。
今度は木が四散した。
「えぇぇ。。。」
石の速さはイメージ通りで投げられている点から察するに少なくともイメージが重要になるらしい。
イメージできれば何でもできるのだろうか。好奇心がわいたので、今度は触れずに石が木まで動くイメージをしてみる。
転がっている石が浮き、木まで動き、木に当たったところで落ちた。
これは便利である。移動する対象を触らずとも動かせるため戦い方は無限大だろう。
そのほかいろいろ試したところ、次の点が分かった。
・イメージを元に対象が移動する。
・対象になるものは無機物+自分であり動物は対象外。
・対象を消すことができ、消すことで得られるエネルギーはストックされる。
ということである。神様、本当にいいようにしすぎだ。これは狼だろうが熊だろうが怖くないな。ガハハ。
そうと分かれば宙に浮くイメージをして宙に浮いてみる。そうすればこの森からの抜け出し方や周囲の状況を把握することができるはずだ。
「よし、イメージ,,,イメージ...」
音もなく、ゆっくりと自分の体が上昇していく。
「っと、トトト、ふわふわしてなんか怖い。」
ある程度上昇して見えてきた光景は広大な自然であった。眼下に広がるのは広大な森であり、その先に大きめ湖、そのだいぶ奥には山脈がある。
鳥が群れを成して飛び、そよ風が綿雲を移動させ、銀色の髪をなびかせる。
「綺麗。これまで見てきた映像の何倍も綺麗だ」
空中浮遊を楽しみつつ周囲の確認を行う。左や背後には森の先にそこそこ高い山がある。
右には建物が密集している区画がある。石づくりというわけでもないようで、ほどほどに高いビルもあるみたいだ。
高いビルが建てることができるということは文明のレベル的には自分たちのいた世界とそう変わらないものだろう。
規模としては村や町というよりかは街というべき規模で相当な人口がいる区域と思われる。
そこならば、この世界について、この地域について、魔物について、自分の謎について様々な情報を得ることができるかもしれない。
「森の景色も飽きてきたし、文明に触れたい。街のある方向に向かって歩こう」
街が見えたことで少し前向きな気分になる。
確認もほどほどに地面に降り立ち、着地の衝撃でふと思う。
「おしっこしたい」