1 はじまり
異世界転生TSファンタジーものです。色々嗜好をぶっこんだ作品になっているので自我が荒ぶる感じでお送りしております。また、めちゃくそチート設定でお送りしておりますので苦手な方は他の小説を読まれたほうが幸せになれると思います。
文章力が無さ過ぎて色々やばい気がしたので文章力つけるために書いてる感じです。
このような小説ですので稚拙な表現等々、目をつぶっていただけると幸いです。
第105部分に第1章のまとめを書いています。
ネタバレしかないですが時間が無い方にはお勧めです。
できるものならキャラメイキングからしたアバターで人生を始めたいとは思わないだろか。
人生を始めるまでも行かなくともキャラメイクしたアバターで人生のひと時をすごすのも悪くはない。
だから「神様~お願いだから一回キャラメイクしたアバターに受肉してみたいな」とか思ってしまうかもしれない。
今、神が転生のために用意した器に受肉している。シンプルによい。だけども。
「よりにもよって適当に想像したキャラになるとは想定していなかったなぁ。」
神が絡むと想定外の事が起きるのは世の常である。
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自分こと神前香は高校生だが友達の数は少ない。というのも、学校が終わり次第夜中までバイトをし、
終わり次第ゲームや読書でついつい夜を明かし、学校では基本寝るを繰り返したからだ。
中学卒業する直前に両親は仕事で乗っていた飛行機の事故によって他界してしまい、生活費を稼ぐために奔走する毎日である。
この生活をただそうとする人はクラスメイトかつ自分の親友である松前智司くらいだろう。
よく「調子悪そうだなゲームはほどほどにしとけよ」とか「いろいろあるだろうけどさ、相談のるぜ」とか言ってくれる
面倒見がよくいいやつだ(母親かな)。智司とはゲームとかラノベの話題で盛り上がっているし、家に遊びに来たりしている仲で
自分の事情も知ってくれている数少ない人だ。
今は丁度お昼休みが終わり授業開始前というところで、自分は自分の机でいつも通りに寝る準備をする。
ふと教室から外を見ると空は晴れ、綿あめみたいな雲が時折日差しを遮り妙な光のリズムが睡魔を誘う。
これは昼寝日和だな。
机に伏し、周りから光が入らないようタオルでうまく遮光してぐっすり安眠空間の確保する。
周囲の話す声が聞こえるが、昼寝マスターの自分からするといい子守唄だ。
そして、睡魔に意識をゆだねて睡眠導入を完了させる。
完全に意識を手放す前にふと頭に昨日見たcmの、某科学者がコーヒー淹れながらいいねマジで画期的と言ってるシーンが頭によぎった。
そこまではcmの範疇であったが、その科学者が飲んだコーヒーがうまいのかまずいのか舌を出している想像をしてしまった。
いやそれどういう状況なの?
奇怪な想像して睡眠導入している最中何やら騒がしい気がしたが、お昼休みではいつもの事なので無視をしているが
なにやら面白いワードが飛び交っている。
魔法陣。光る。出れない。閉じ込められた。はーなるほどね!ここまで想像力豊かだとは思わなかったわー。
明晰夢きたこれ。せっかくの明晰夢だし何か面白い事...銀髪ロリエルフに...........
と考える中、次第に意識は暗闇に溶けていった。
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ーーそろそろ起きたらどうですかっ?ーー
「はい!聞いていませんでした!」」
授業中寝る民のスキル、脊髄反射で返事をする。目の前はうすい白い靄が無限に広がっており、
その中に人らしきものが見える?ような気がする?。
どこなんでしょうねここ。
ーー聞いていませんでしたも何も寝てたじゃないーー
え、あ、はい。寝てました。
ーー素直でいい子ーー
今口に出していなかったよね?心読スキルでもあります?ありますよねこれ。
ーー神ですからそれくらいは当然です。それじゃ、説明する時間内から手短に言うわね。ーー
よくわからないことがよくわかりました。はい。神様なんなりと。
いまだに眠いので思考が廻らず生返事を繰り返しているが、どうせ明晰夢なのだろう。
思考がまとまってなくとも、何言ってもリアルな世界には問題ないのだ。
ーーあなたには世界を救ってもらうわ。とはいってもその世界で人生を謳歌してくれればいいから。ーー
そうなんですねぇ。いいですよぉ。
ーースキルやその外見について要望があったようだけれど、聞く時間なかったから、転生前の思考を読み取っていい感じにしておいたわーー
ありがとうございますぃ?。
ーーそれじゃまたいつか。なにかあったら最果ての神殿に...てね...。ーー
わかりましたぁ。...ん?
人影が光を放ち周囲が光に包まれると同時に、消え思考はさらに鈍化し、意識は再び沈んでいった。
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意識が浮上し、光がちらつくのを感じる。
葉がすれる音がする。
木の香りがする。
仰向けになっている。背中から伝わる感触は適度な硬さの土だろうか。
土。
ここは木の隙間に入り込んだゴミが掃除しにくい木のタイルが貼っている床である教室ではないようだ。
瞼を開くと目に入り込んだ光景は頭の近くにある樹幹と風になびく葉と木の枝。木の葉の隙間から光が差し込み時折まぶしい光が目に入ってくる。
確かに木の下に寝ていたら自然豊かな体験をすることだろう。だが、そんなところで寝た記憶はない。不思議ですねぇ。
思考が鈍いまままだ起き切っていない体を起こし周囲を見渡す。
背が低い下草と茂る木々が広がり、鳥がさえずる音と羽ばたく音が聞こえる。
さて質問です。ここはどこでしょうか。①樹海②山奥③アマゾン
正解は知ってる世界のどこでもないようです。
なぜならば、10m先くらいに目をぎらつかせて禍々しい雰囲気を纏う狼がいるからです。成人男性の腰上あたりまでの高さがあり黒色の毛がふっさりと覆っている。
そんなオオカミが、歯を見せ口の傍から涎をたらしてこちらに近寄ってきているのである。
そんな光景を目の当たりにしてしまったら、睡魔とおさらばし頭をフル回転させるほかない。
すぐさま、体を起こし身をかがめてすぐに動かせる状況にする。
いやいやいやいや死んでしまいますぜ自分。何か考えなければ死んでしまう。
逃げきれるだろうか。いや、あの体躯からあふれる禍々しいオーラから察するに絶対殺すマンだ。
視線を切らすまいと狼を観察すると、筋肉が詰まっていそうな脚だ。逃げだそうものなら、帰宅部最速記録保持者であってもすぐに追いついて噛み殺されるだろう。
戦って勝てるだろうか。勝てるまではいかなくとも、有効打となる攻撃を与えることができるだろうか。
高校やバイトへの移動は自転車でしていたとはいえ、筋肉隆々ではないし、格闘技を行っているわけではない。
パンチをくらわしたところで、所詮は猫パンチくらいにしかならないだろう。勝てる見込みがない。
相手もそれが察しているのだろう、歩く足取りは恐怖におびえる顔を拝まんとばかりにゆっくりとしたものだ。
だが、下草を踏みしめいつでも駈け出せる準備があるような感じである。目を離したら飛び込んでくるだろう。
何もせずに死んでしまうつもりはない。だから、使える何かを探す。目線を切らさないように視界の中にある使えそうなものを探す。
砂。砂。枝。枝。拳大の石。枝。枝。砂。砂。
使えるものがせいぜい石しかない。オワコンかな。だが、目は生物共通の弱点っぽいしゲームでもよく弱点判定されている。
石で目を狙うとワンチャンあるか?そのワンチャンにかけるかワンちゃんだけに!。。寒いな。。
狼との距離は8メートル程度であろうか。もう時間がない。先手必勝だ。
まずは成功する未来を想像する。そうすると成功確率上がるってゲームで行ってた気がする。多分。
足を踏み込み地面に転がる石に向かって手を動かし、流れる動作で石を投げ、石が狼の目に当たる思考をする。3回したところで実行に移す。
体は低くしたまま足を踏みだし、足で土をつかみ前へ駆る。そして、前にある石をつかみ、駆り出したスピードを乗せて、腕を思いっきり振る。
目標めがけて腕を振るっているが、狼は実行に移す前の位置から変わっていない。なぜかわからないけれど、こちらとしてはこれは好都合だ。
腕を振りながら手に収まる石をスナップを利かせ投げた。石を投げた反動で体勢を崩しながらも狼の目玉に吸い込まれるように進む石を見つめる。
やることはやった。この後に思いっきり逃げてそれでもだめだったらあきらめよう。
そして_
目の前に広がったのは狼が四散した姿だった。
「えええええええええ↑」
勝ってしまった。めちゃくちゃ大きな狼に。
「えええええええええ↑」
驚いてしまった。めちゃくちゃかわいい声に。
「えええええええええ↑」
二度驚いてしまった。透き通る銀髪に。
「わけがわからないよぅ↑」
急いで自分の体についてたしかめる。まず、腰まで届くであろう銀髪だ。そして耳は細長くとがっており、顔の肌は潤いたっぷりもっちりビューティー肌だ。
男だった自分にはなかったほのかな双丘、さらに細身でくびれた体に細い脚。
そして亡くなったmy son。
そうそれは、教室で寝ているときに想像した銀髪ロリエルフそのもの。想像していた服装ではなく、白いワンピースである。靴履いておらず素足である。
まだフル回転している脳がある記憶を思い出させる。
”ーースキルやその外見について要望があったようだけれど、聞く時間なかったから、転生前の思考を読み取っていい感じにしておいたわーー”
そういえば神様っぽい人がそんなこと言ってたな。?。神?。転生?。謎が多くて思考が寸断される。
落ち着く時間が必要だ。とりあえず、自分の体のことについて考えよう。
狼が四散したあたりに見知らぬ透明な紫色の結晶っぽい何かが転がっていたので、それを使って自分の姿を見る。
どう見たってかわいい。碧眼で愛らしさなあるぷにぷにフェイスだ。
こうなっては認めるほかはない。自分の体はどうやら銀髪ロリエルフとなってしまったようだ。
しかも、控えめに言って、とてもかわいい。控えなかったら、宇宙一かわいい。どうやら神様はいい感じの程度を間違ってしまったのだろうか。
ゲームでキャラメイクしたアバターに入って色々してみたいなーとか思っていたけれども、
「よりにもよって適当に想像したキャラになるとは想定していなかったなぁ。」
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