第4話 サン〇オのキャラクターのような名前の方のご登場です
「私たちは1階の広間におりましたが。」
疑われるなんてとんでもないと言う顔で緋河 萌路が答えた。
「その時誰かが出ていたとか、数分でもいなかったということはなかったですか。」
金田一が口を挟んだ。
「トイレとかには行きましたけど…そんなに長い時間席を外した人はいなかったと思います…」
被害者の妻、緋河 佐恵子はおずおずと口を開いた。
「そうですか…」
金田一は考え込むように黙りこんだ。
「いつまでここにいたらいいんですかね?」
イライラした口調で喜吉 羅蘭が言った。
「私も暇なわけじゃなんですけど。」
「先程から時計を見て急いでいらっしゃるようですがなにかご用事ですか?」
「なんだっていいじゃありませんか。突然呼び出されたと思えば殺人?!さっさと帰りたくもなるでしょう?!」
かなり興奮しているようだ。
「まあまあ落ち着いて、あなたは何か不思議に思ったことは無かったですか?」
刑事が宥めながら喜吉 羅蘭に聞いた。
「私は何も知りません。特になにもなかったと思いますけど。」
つっけんどんに答える。よっぽどの用事でもあるのだろうか。
「そうですか、いいでしょう。ずっとここにいてもなんですから一度解散しましょう。ただ、この敷地内から出ることはしないでいただきたい。」
読んでいただきありがとうございます。
必死に間取りを考えております。各々好きな部屋を入れた小学生の考えた秘密基地のようになりつつあります。