第二話 多分きっとおそらく重要な証言
「では、あなたが起こしに来た時は扉に鍵がかかっていて声をかけても返事がなかった為、合鍵で開けて入ったところ彼が死んでいたと言うんですか?」
もう1人の年老いた刑事が霧環 蛍に聞いたが、彼は彼女を疑っているようであった。
「はい……何度も声をかけたのですが返事がなくて…いつもはこの時間には起きているので変だと思ったんです……」
「窓にも扉にも鍵がかかっていたとなると密室…ぅん、、誰か犯人らしきやつを見なかったのかね?!」
「……昨日の夜、庭で人影を見ましたよ。」
使用人の海麻 紫多世が顔色を伺いながら声を上げた。
「それは本当か!!どんな格好をしていたのかね?男か女か!」
老刑事は興奮して声を荒げた。
「さぁ……なにせ暗かったですしチラッと見えただけですので…。あ、背はそんなに高くなかったと思いますが…」
「ということは男とも女とも両方あり得ると言うことか…うぅん!いかん、絞ることもできん!!」
刑事は興奮気味にお茶を流し込んだ。
「皆さんは昨日何をしに集まったんですか?」
金田一がここにきて初めて口をひらいた。
読んでいただきありがとうございます。
さあ出ましたよ!海麻 紫多世の見ましたよ発言。何かにつながるヒントの可能性もあれば無関係の可能性も。それを決めるのは皆さんと我々の気分です!
外は雨がひどいです。洗濯物が濡れあっ……