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彼らとは良好関係が望ましい  作者: 皆麻 兎
File 1 一社会人の朝夫;魔術師だと知らされる
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プロローグ

「ここか…」

僕は、目的地となる場所に到達して、思わず声を出す。

そこは、新宿駅の地下にあるコインロッカーの前だ。

 “会社へ出勤していた時”も新宿駅(ここ)は乗り換えで利用していたけど、やはり迷うな…

青年は、ふとそんな事を考えながらため息をつく。


周囲に人気がないのを何となく確認した青年は、コインロッカーのある場所を開き始める。

『学生証や身分証明をする書類を、提示してもらえますか』

開けたコインロッカーの中には、リスのような姿形をしたリスではない小動物がいる。

その左手には、何やら手帳のような物が握られていた。

「…これを」

僕は、事前に渡されていた物を、その人語を話す小動物に見せた。

一般企業でいうと所謂受付嬢のような役割を果たすその小動物は、僕が渡した書類に目を通した後に、視線を上にあげる。

『…今日から赴任される方ですね。“入口”を開くので、そちらからお入りください』

「…どうも…」

小動物に軽く会釈した僕は、すぐ側で聞こえた何かを引きずるような音がした方向に視線を落とす。

気が付くと、本来は壁となっていた場所に大人一人が通れるくらいの穴が出現していた。

『行きましょう、朝夫』

「あぁ…行こう」

小動物が告げた“入口”を目の当たりにした後、自身の腕にはめたウェアラブル端末のスピーカーより、甲高い女の声が響く。

その声の主に対して僕は、応えるような台詞(ことば)を発し、地下へと続く“入口”へと足を踏み入れていく事になるのであった。


いかがでしたか。

時系列でいうと、このプロローグは事の発端を終えて、いざ本編へ!といった場面の話になります。

そのため、第1話では時間を少し遡って、朝夫達が如何にしてこの場面までたどり着いたのかを書いていきます。

ご意見・ご感想があれば、宜しくお願い致します。


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