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ありのまま起こったことを話そう

既作のリメイク版です。


ストーリーが大きく変わるので新しいものとして描き直してしまえ!ということになりました。


設定等も少しは変わるかもしれません。


でも旧作は消しません。


旧作投げ出してんじゃねーよ! という人も心穏やかに、もう一度読み返すという気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

人の気持ちというものは、科学でも魔術でも解明できぬものである。しかしそれでも問いたい。


どうしてこうなった?




「先生・・・・・・私────────」




目の前には頬を軽い朱に染めた少女。


誰がどう見たって美少女。360度どこからどう見ても美少女。


まだあどけなさの残る顔に、美しく絹のようで、流れるような銀色の髪。女なら誰もが憧れるような山あり谷ありのスタイル。


正真正銘の美少女で違いない。


そんな、それだけでもその名を国全土に轟かせてしまいそうなルックスに加え、彼女には大きな大きな、俺にとっては大きすぎるステータスがついている。


それは、彼女がこの世代における最強の魔導師であるという証明、「聖女」の称号。


それに対して俺はどうか。


かつてはそれなりに優秀な魔導師であったと自負している。しかし紆余曲折を経て、今はすっかり「落ち目」の魔導師であるということも自負している。いや、これについては自他共通の認識だろう。それに全盛期の俺でも、彼女の足元にさえ及ばない。


さらなる紆余曲折を経て、今は国立の魔導学院の教師という、そこそこの高額納税者を語れているが、そんなことは彼女と釣り合うことには何の役にも立たない。


さらに追い討ちをかけるようだが、彼女はまだ15歳。この間まで中等部の学生だ。そして言わずと知れた、




未成年である。




たった5文字のワードが果てしなく強い。


若輩22歳の俺でも、関わること自体が犯罪なんじゃないかとさえ思えるご年齢。


というかそれ以前に彼女から見れば、俺なんて路傍の石ころ・・・どころか人の目にさえつかないゴミ箱の中のゴミ同然・・・。


だからこの状況は間違いなく普通じゃない。


彼女がゆっくりと、勇気を振り絞るように口を開く。




「私・・・・・・、先生のことが、好きです・・・」




時よ戻れ。叶うなら、俺はまだ平和で清廉潔白な教師人生を送りたい。


ああ・・・もう。なんでこうなった!



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