35 魔女と魔女
篝火が照らす浅い夜闇の中、スノウリアは優雅な足取りで広場から王城への道を歩んでいく。
やつれた顔に丈の合わない防寒着。それでも失われない凛とした姿勢で、規則的な足音を響かせる。
ただし、少々行儀が悪かった。
歩きながらパンを一欠片ずつ、焼き菓子も一欠片ずつ、そして瓶からハーブティーを口にしているのだ。所作だけ見れば品はある。だがやはり王女としては、はしたない。
だがこの行動には歴とした理由があった。これからの重大極まる戦いに備えての栄養補給。活力の源である。
それに、これらは特別。
デュレインから渡された、今はもういないあの生屍達が用意してくれた物なのだ。
食堂で彼らと共に口にし、庭のお茶会でお喋りの傍らにあった、その味。舌の記憶が、過去に受けた優しさを呼び起こす。思いが染み渡り、力へと変じた。
決して負けられない。
そうだ、今からは自分が戦う番。
「……それでは、行って参ります」
後ろに控えていた二人の頼もしい護衛を振り返り、微笑みと共に目配せ。頷く彼らにも力をもらう。
戦意を高揚させたスノウリアは一人、更に前へ。
城門の向こうには槍を構える兵士が整列している。広場の戦いに加わらなかった要人警護の兵。あの惨状を目にしても尚、持ち場を守り敵意を放つ、勤勉な精鋭達だ。
彼らに怯まず、よく響く声でスノウリアは始まりを告げた。
「継母上。もう終わりにしましょう」
見上げる先は王城のバルコニー。護衛の近衛騎士や地位の高い貴族を従え、眼下を見下ろすセルフォーナだ。身に付けた高価な装飾品の数々が灯りを反射しよく目立つ。
彼女は腹心が倒れたこの時においても、傲慢と悪意を抱えた笑みを浮かべている。
「おぞましい手を使った魔女が、よくもまあ堂々と出てこられたものだね。何を終わらせると言うんだい?」
「そのように強気な態度でよろしいのですか? 将軍と腹心の魔術師は倒れました。この期に及んでまだ勝てるとでも?」
「騙されないよ。優秀な手下は死に損ないじゃあないか。顔色を窺うべきはあんたの方だろう」
「ええ。確かに私達は酷く疲弊していますし、そちらには他所からの増援もあるでしょう。ですがこれ以上に戦いが続けば、結果がどうあれ共倒れになってしまいます」
絶え間の無い言葉の応酬。互いに刃を向け合う、その権利があるのはスノウリアとセルフォーナだけであった。
デュレインとセオボルト、それから兵士達はその場で待機し、口も出さない。
二人がマルギィスとラングロードを打ち倒した結果。傷だらけの体で、それでもまだ動く彼らへの恐れ。それらが説得力となって、戦闘を抑止しているのだ。
だからこその、スノウリアの戦いである。
「……ですから、取引をしませんか」
二人の奮戦が交渉の場を築いてくれた。この状況を最大限活用。
引き継いだ闘志を内に燃やしながら、あくまで冷静に続ける。
「私を見逃して下さい。王族の地位もあらゆる権利も放棄します。罪は私が被ったままにして頂いて結構です。身代わりに人形か何かを焼き、処刑が滞りなく行われた証としましょう。名を姿を変えて僻地にて暮らし、二度と表舞台には現れません。悪い条件ではないでしょう」
「はん。信じられる訳がないだろう。今逃せばいずれ大きな力をつけてこの国に害をもたらすに違いない。多少の被害を出してでも罪人の命は断たないといけないね」
冷たく鋭く、ぬけぬけとスノウリアを貶めるセルフォーナ。
強烈な悪意に心身を叩かれる中、毅然に真っ向から立ち向かう。
「信じて頂けないのは残念です。しかし危険を冒してまで私を殺す必要があるでしょうか。実の子に問題無く王位が渡り、そちらに着いた方々も利益を得られます。今後の政争相手もおらず安泰ではないですか」
「侮辱するんじゃないよ。私は利でしか動かないと? これは正義の為さ。罪人を生かす必要があるのかい」
「それは立派なお心ですね。ではお聞きしますが、そもそも破滅を望む呪いの魔女とは一体なんなのでしょう? 私はそうまでして殺すべき存在なのでしょうか?」
「はん。今更だね」
淡々とした問いかけへ被せるように、語気荒くセルフォーナが応える。
嘲りの気配を全身から発しながら。
「排除すべきに決まっているだろう。生まれながらに悪魔に愛され、世を呪う悪性を抱え、人の道から外れた忌み子。あんたの事じゃあないか」
「それは本当なのでしょうか? 生まれながら、という事はつまり、このファリエス王家が呪いの血筋という事になってしまいます」
「王家の血筋じゃあない。あの女だ。あんたの生みの親が、王家に呪いを持ち込んだんだよ」
バルコニーの手すりを強く握り、身を乗り出す継母。その顔は醜く歪んだ悪趣味な笑みを形作り、篝火の作る影が色濃く際立っていた。
抑えきれない程の深い憎悪と嫉妬心、その根元が垣間見えたようだ。
それにより、スノウリアは抱いていた疑惑の確信を得た。
「……やはり。穏便には済ませられないようですね」
「当然だろう。罪人が生きている限りは終わらないのさ」
「いえ。ですからそれを、もう終わりにするのです」
静かにしかしハッキリと呟き、継母以外の人々を見回す。真に向き合うべき人々を。敵対する理由を勘違いしていた彼らを。
そこで改めて、決意。本格的に、戦いへ臨む。
目を閉じて、デュレインとセオボルトの勇姿を脳裏に描く。木工装飾をこっそり握って力を借り、心中で自分へ言い聞かせる。
もう妥協はするな。
心を冷やせ。頭を冷やせ。
彼に才があると言われた唯一の取り柄に、全てを懸けろ。
深く大きく息を吸う。活力を蓄え、二人から引き継いだ気力をみなぎらせる。
そして目を見開き、スノウリアは反抗の一歩を踏み出した。
「私はっ! 父上を害した殺人者ではありませんっ!!」
大音声が王城の敷地を駆け抜けた。
敵を見据えたスノウリアが限界まで口を開け、腹の底から叫んだのだ。声自体が止まっても残響がいつまでも肌を波打たせる。人生で初めての、スノウリア自身も驚く程の絶叫だった。
が、直後にげほげほと咳き込む。人生で初めて出した大声は喉への刺激が強かったのだろう。感情の高ぶりのせいか頬も赤い。
ただ、丁度いい物を持っている。瓶のハーブティーを飲んで落ち着かせた。まるで他愛ない日常の一場面のように。
予期せぬ絶叫からの、呑気なお茶。
そんなあまりの急激な変化に、貴族も兵士も、恐れていた誰もがポカンとしている。
それは、スノウリアの描いた筋通り。
計算して。意図して。意識的に作り出した、心の隙間。
狙い澄ました一撃を、スノウリアは繋げる。
「私は父殺しの罪人ではありません。それは私自身が、そしてその噂を流した張本人である継母上がよく知っています」
「……は。何を言い出すかと思えば。笑わせるんじゃないよ。あんたは――」
「貴女の嘘はもう結構ですっ!」
対抗して放たれた言葉を、再びの大声が叩き落とす。
互いに睨み合うスノウリアとセルフォーナ。両者の間に火花が散る。真っ向からの激突。
スノウリアはもう、手酷い扱いを大人しく受け入れていたあの頃とは違う。逃亡から始まった波乱の間に強くなった。
戦わねばならない理由がある。強固な意思がある。様々な人に助けられて得た力がある。
そして旅路の中で集め掴んだ勝算があるのだ。
視線を継母から周囲の人々へと移し、強気な表情で教え導くように訴える。
「皆様。よく、考えてみて下さい。思い出して下さい。このような根拠の無いでたらめな話を……何故皆様は支持したのでしょうか」
「見苦しい抵抗だね。真実が支持される、至極当然の話じゃあないか」
人々に水を差すように、不躾に割り込んできた悪意。折角の変わりかけた流れが押し戻される。
だがそれは、このまま続けられたら困るという証左であった。
自信を強め、声を高めてスノウリアは突き進む。
「いえ。この地が特殊なのです。私が王殺しの魔女だという噂は国中に広まっていましたが、王都から離れた地域ではあまり信用されていませんでした。それは一体何を意味するのでしょう」
「民衆の間に流れたのは美化された話。実体を知らないが故の誤った考えさ。実物を見れば真実も見えるものだよ」
「違います。理由は他にあるのです」
「何が他の理由だい。でたらめで人心を惑わせようって魂胆だろう。正におぞましい魔女じゃあないか」
「否定はしません。ある方にも呪術の素質があると言われましたから」
貶めようとしたのだろう言葉を、むしろ誇りを持って、堂々とした笑顔で認める。
闇は確かに彼女の一部であり、過去の問答は森の屋敷での大切な一場面だから。否定は出来なかったのだ。
「ですが、それは私だけでしょうか」
一転。
表情を引き締め直し、意味深な問いを投げかけた。そして言葉の武器を矢継ぎ早に繰り出していく。
「継母上がどうしても私を殺そうとするのは、合理的な理由ではなく、私怨です。私への、いえ前王妃――母上への妬みでしょう? 先程のお顔が物語っていました。求めていた王妃の座を奪った下級貴族の娘に対する嫉妬が、今も貴女の中では燃え盛っているのでしょう?」
「悪質な言いがかりだね。全て正義の為。決まっているじゃあないか」
「説得力がありませんよ。何処からどう見ても貴方は深い闇を抱えています」
「はん。どうしても私を悪にしたいようだね。だが、例えそうだとしても、意味は無いよ。あんたが魔女である事実は動かせないのさ」
「……いえ、貴女の感情は非常に重要な点です。ある死霊術師の方によると、妬みや憎しみなどの負の感情は呪術を扱う上で不可欠な触媒であるそうです。更に、貴女の腹心であるマルギィス殿は奥の手として呪術を使っていました。……断言します」
見聞きした事実を静かに並べ、論理的に導き出した答え。
これがスノウリアの掴んだ勝算。
確信した疑惑――真実を、唯一の武器を、立ち向かうべき相手へ真正面から突きつける。
「継母上。貴女はマルギィス殿に教わった呪術で城勤めの方々を呪い、彼らの意思を都合良く改変したのでしょう。私を殺す正当性を得る為に。……これこそが、動かせない真相です」
スノウリアの一撃が炸裂。
成り行きを見守っていた周囲の貴族や兵士達の間で大きなざわめきが起こった。敵を警戒する多数の目が、仕えるはずの主へと向けられる。
ひっくり返った構図。
しかし一筋縄ではいかない。セルフォーナは疑念の眼差しを払うように甲高く嘲笑う。
「はん。出来の悪い戯言だね。醜い小娘だ」
「さあ皆様。よく思い出して下さい。継母上から話を聞いた時、意見は変わっていませんでしたか? 違和感がありませんでしたか?」
ここが勝負どころ。
戯言を無視し、スノウリアは立会人達へ呼びかけた。
疑心を深める者。はっとする者。形勢は時と共に逆転していく。
「まさか、あんなでたらめを信じる人間はいないだろうね!? それじゃあ魔女の目論み通り、この国の破滅だよ!」
セルフォーナの一喝。
しかし兵や貴族には変化が見られない。
むしろより整列が乱れ、露骨に相談する声が大きくなっていった。
真実を明らかにしたところで、それだけで呪いが解ける訳ではない。
思考、精神、理性に直接影響を及ぼすものなのだから。普通に糾弾しても嘘と断じられて終わってしまっただろう。
だから様々な仕込みを行う必要があった。順序だてて論理的に事実を述べ、思考を促し、効果的に言葉を選ぶ。交渉という名の戦いだ。
そして仕込みは話の内容だけではない。
セルフォーナが呪いの芯としていたのは、かつてのスノウリアの死人めいた不気味な顔。悪印象を与える姿だった。
だから、それを捨てた。
凛とした表情。伸ばした姿勢。感情を剥き出しにした叫び。それによって紅潮した肌。突然のお茶。
行動や仕草の一つ一つ、全てを理屈で計算して演出していたのだ。
効果は陰り揺らぐ表情、広がる動揺が証明している。
呪いを受けた者も、きっかけがあれば異変に気づく場合がある。ラングロード将軍が示唆してくれた事だった。
この戦いは彼の言っていた、運命を覆す為の試練。スノウリア自身が引導を渡すべき戦いであるのだ。
だから破魔の術は控えてもらった。今のデュレインに無理をさせたくないという理由もあったが、一番はスノウリアの意地であった。
「皆様、ご決断を。私を処刑すべきか、そうでないか。現在仕えているその方は上に立つに相応しいか、そうでないか。皆様の意見を聞かせて下さい」
そう言った途端、聞き取れない数の意見が飛び交った。
収集がつかない程の、熱狂、混乱。
たった一人からここまで盛り返した。スノウリアの戦いがとうとう実を結んだのだ。
しかし。
「ふ、ふふ、はふふふ……」
冷たく低い笑い声が喧騒を黙らせた。
その主は勿論セルフォーナ。口が裂けたような、悪魔めいた顔で笑っていた。
彼女は全身に身に付けた装飾品を輝かせて、けたたましく叫ぶ。
「騙されるんじゃないよ! さあ、思い出すんだ! あの死人めいたおぞましい顔、不気味な表情を! 呪いの魔女の姿を!」
「……あ、くっ!」
強烈な悪意がスノウリアを襲った。
母の死。父の死。その喪失感。継母の仕打ち。離れ、失う味方。幽閉生活。
一斉に蘇った過去の責め苦。胸が締めつけられ、息も止まり、目から生気が抜け落ちる。
顔面蒼白。かつて死人と言われた姿もまた蘇ってしまった。
恐らくは呪いの一種だろう。思い出すんだ、その一言をきっかけとした、辛い経験を回想させる術。
とうとう弁舌でなく、直接攻撃。そこまで追い詰めた。
なのに、何も出来ない。動けない。
虚無が意志を包み隠し、心の拠り所すら奪われる。死にしか救いを見出だせなかった絶望、かつての諦念が自らの首を絞めてくる。
過去に囚われ、立ち竦む事しか出来なかった。
「さあ、よく見るんだ! あの白い顔を、不気味な顔を、おぞましい顔を! あれが正に魔女の証拠だ。あの女は陛下を害した悪魔なんだよ!」
スノウリアは継母を睨む。
いや、睨もうとしたが、焦点の合わない目が泳いだだけだった。
「これで妙な迷いは消えただろう? 正義は私の側にあるんだ。今の内に仕留めるんだよ!」
兵や貴族の険しい視線がスノウリアを射抜く。形勢が元に戻ってしまっていた。
だからといって、もう動けない。
声が出ない。視線すら、合わない。
暗い。
寒い。
苦い。
重い。
苦痛に堪えかね、目を、閉じるしかない。
それでも悪意は止まなくて――
「……!」
諦めかけたその時。
ふと、何かが自分の中に入ってくる妙な感覚があった。
かと思えば、あれほどの苦痛が急に和らいだ。明るく、温かく。全身が楽になる。呼吸も軽くなる。
辛い過去はもう見えない。
代わりに、ずっと見たかった過去が見えた。
そこにいたのは、失った――
「……父、上……」
透き通ってはいるが、間違いなく愛しい肉親の姿。
悪意を背中で押し留め、申し訳なさそうな顔でスノウリアを見ていた。
幻覚か。違う。
死霊だ。
きっと死後も現世に、この城に留まっていたのだろう。あるいは心配させるような娘の様子が留まらせてしまったのか。
それをデュレインが死霊術で会わせてくれたのだ。励まし、悪意を防ぐ守り手として。
苦しみはもう無い。
愛しい父に、優しく語りかける。
「そんな顔をなさらないで下さい、父上。確かに今までの人生で多くの苦しい思いをしましたが、決して貴方を恨んだ事はありません。伝えきれない愛と感謝ばかりです。それに、私には未来があります。私は幸せに生きます。必ず、幸せに生ききってみせます。……ですから、安心して眠って下さい」
スノウリアが微笑んで断言し、父もまた祝福するように微笑んだ。
別れを果たせなかった者に、もう一度別れを。死霊術の本来の有り様だった。
もう、障害は無い。それどころか更なる力が湧いた。
闇を、呪いを、振り払ってスノウリアは進む。
背筋を伸ばし、キッと目を見開いた。
視界には敵意を向ける立会人と、驚くセルフォーナ。
大きく息を吸い、腹の底から声を放つ。
「さあ皆様、思い出して下さい! 過去に見た父上を、前王妃――私の母上を、そしてその魔女を! 彼らの行いを! 私を信じなくても構いません。皆様が、皆様の知る事実から判断して下さい。誰が正しく、誰が悪なのか。さあ! 自分の頭で!」
再びざわめく。
ざわめきが広がり大きくなっていく。
がやがやとした喧噪が城下を覆い尽くす。
死人から蘇ったスノウリアの呼びかけが、彼らの自己を取り戻させたのだ。
「この、醜い魔女がっ! 小娘がっ! 何も知らない人間を騙そうとするんじゃあないよ!」
「どちらが魔女ですか! 騙し呪い……そのような事でしか他人を従えられない貴女に、人の上に立つ資格はありません! 大人しく罪を認めなさい!」
「このっ! 言わせておけばっ、薄汚い小娘がぁああぁっ!」
狂乱の絶叫。
セルフォーナは周囲の目もはばからずに憎悪を叫んでいた。
装飾品が眩しく輝いているが、触媒だろうか。意思を曲げる呪いも、スノウリアを苦しめた呪いも、どちらにせよ意味は無い。無駄な足掻きでしかなかった。
誰の耳にも留まらずに、叫び声は空しく空へ消えていく。
やがて、唐突に幕が閉じる時が来た。
急にセルフォーナが白目を剥いたのだ。その場に崩れるが誰も支えなかったので、鈍い音を立てて床に倒れた。
その原因を、似た症状を見ていたスノウリアには察せられた。
「過労……術の使い過ぎでしょう。呪いを使っていた何よりの証拠ですね。……さて。皆様の中に、まだ私を呪いの魔女と蔑む方はいますでしょうか」
スノウリアが尋ねると、カランカランと硬質な響きが応えた。兵士が武器を、敵意を捨てた音だった。
無言の、しかし明確な決着。
「ありがとうございます、皆様。今後の国の政治体制についての会議は継母上が目覚めてから行いましょうか」
認めてくれた彼らに感謝し、必要な連絡事項を告げたスノウリア。
そして背後を振り返る。
「……そして、デュレイン殿とセオボルトも、本当にありがとうございました」
やつれた頬を感じさせない美しい微笑みで、ボロボロの勇者達へ感謝する。
それぞれに照れ、頷く。そして緊張の糸が切れたのか、その場にがくっとへたり込んだ。疲労は色濃いが、実に満足げな笑顔で。
国を揺るがす戦いの終わった瞬間であった。
最終話は明日の朝に投稿します。




