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異世界(地球)の中学校に通うことになりました!  作者: 雨森 海音
一年生、5月
71/75

もーにんぐせっと!

「グットモーニング」


 カタカナで表すのが正しいような発音で、私達は食堂の人に話しかけた。

 それぞれが頼んだ飲み物は――。

 私、オレンジジュース。

 お姉ちゃん、コーヒー(ブラックな方ね)

 ひよちゃん、青汁。

 誰一人として被らないって素敵だよね。


「Good morning!」


 滅茶苦茶流暢な英語で返してくれた。こっちが困るくらいに。凄く良い笑顔ですね! 腹立たしいくらいに!


「What's your name?」


 えっと。名前を聞かれたんだよね? ってことは、えっと。


「My name is Hiyo」


 あれ、ひよちゃんもめっちゃ流暢に話してるよ。


「マイネームイズ、リナ」


「マイネームイズエナ」


 うん。私達二人はカタカナな英語。先生が言うところによるとカタカナ英語。

 ひよちゃんと一緒だと恥ずかしいね。目立つから。


「What grade are you in?」


 んん? どうゆう意味だ?


「Pardon?」


「What grade are you in?」


 流石ひよちゃん。私達要らないのじゃないかな……。やっぱり意味はわからない。


「……一年生よね? なら、わからなくて良いわよ」


「はい」


「本日のMorning setは、Rolls、Fried eggとなります」


 ロールパンと目玉焼きでした。美味しかったです。

 やっぱり英語って難しいなぁ……。


「ひよちゃん、英語得意なの?」


「うん。小さい頃、アメリカに居てね。……まあ、あんまり記憶にないんだけど。発音だけは叩き込まれてて」


「へぇ……」


「アメリカってどこですか?」


 そう聞いたのはお姉ちゃん。お姉ちゃんは昔から方向音痴で、地名とか覚えるのが苦手なんだよね。行動範囲が狭いから、何とかなってるけど。

 あの広い庭で遭難したことが何度あったことか。私達で頑張って探したよ。……まあ、どこにいるかはすぐわかるんだけどさ。目立つから。

 それが何でもできるお姉ちゃんの唯一の弱点かな? 記憶力も私よりは悪いけど、平均を遥かに上回るほど、記憶力は良いよ。

 具体的に言うと、四日前のメニューを三食分全部言えるぐらい。私は一年前でも言えるよ。多分。


「んー。先進国で、大きくて、海の向こう? みたいな感じです」


「そうなんですか……」


 ざっくりとした説明だね。何となくでわかるけどね。

 私もアメリカについて対して詳しく知ってるわけじゃないけど。


 私達はご飯も食べたので、教室に向かうことにした。

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