晴れ時々雷ところにより豪雨
エイリちゃんと二人で笑いながら抱きしめあっていたときに、晴菜ちゃんと茜ちゃんが走ってきた。
「エナ! 緊急会議よ!」
「大変なの! あ、これは妹同盟の会議なので不可侵でお願いします! 」
いきなりのことで驚きつつも、エイリちゃんとゼンくんの二人に手を振っておいた。
そして、やって来たのは寮の508号室。知っての通りこの二人の部屋。鍵までかけるところをみると、よほど知られたくないみたい。
「大変なの!」
「そう、大変よ!」
「うん。大変なのはわかったけど、どうしたの?」
慌てた様子の二人に説明を求める。
「葵が!」
「お姉ちゃんが!」
「告白してたの!」
「告白されてたのよ!」
うん。よくわかるようでよく分からない説明をありがとう。つまり、あおやんがふゆみんに告白してたってこと?
「えぇー!」
驚きすぎてつい叫んじゃった。ちょっとそれは急展開過ぎない? きっと誤解かなんかだよ! そうだよ! きっと今日の事かなんかについて話してただけだよ!
「ほんとなの!」
「見たのよ。私達。悪いとは思ってたけど……」
「好きです! 付き合ってくださいって、ホントに言ってたの!」
「お姉ちゃんは頷いてたわ!」
言い逃れできない気がしてきましたよ! どうしたのかな? 私的にはあおやんはふみふみが好きなんだと思ってたな……。
「って、窓の外見て! 冬実さんと葵が!」
「笑いながら横にならんで歩いてるわ!」
「ってことは……」
私達は三人で顔を見合わせて同時に叫んだ。
「あの二人。付き合い始めたってことー!?」
周りの人達に、後で雷でも落ちたのかと思うほどうるさいと、言われたのは今は関係ない話。
「うそ。でしょ…… 」
「また、お姉ちゃんに先越された……」
二人とも落ち込む内容は微妙に違う気がするけど、凄く落ち込んでる。終いには泣き始めた。晴菜ちゃんは声を殺して泣いて、茜ちゃんは隠すことなく声をあげて泣いていた。
そんな二人に挟まれた私。どうすればいいの!? ていうか、そこは素直に喜んであげようよ! 私も違う意味で泣きたいよ!
これから、部活で二人にあったとき、どんな顔してたらいいんだろ……。あ、あおやんに至っては、教室で会うじゃん! 私の隣の席であるゼンくんと仲良いからよくこっちに来る。その時私はどうすればいいの!?
こんなことなら話なんて聞かなきゃ良かったんじゃないかな……。いや、あのときの私には選択肢はなかったよ……。
もういっそ、忘れようかな。ああ、忘れられたら楽でいいよね! こんなときこそ忘れん坊を発揮して欲しいよね!
なんか色々あったね今日。今までの中で一番濃い日かもしれない。天気予報風に言うとしたら、今日の心の天気は晴れ時々雷所により豪雨かな……。




