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異世界(地球)の中学校に通うことになりました!  作者: 雨森 海音
一年生、5月
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合同授業のアクシデント

 光の治まった後、悲鳴のした方を見ると、火柱が立っていた。その近くには尻餅を着いた晴菜さん。私は大急ぎで火の方に駆け出す。転生する探求者トランスマイグレーション・シーカー、今の状況に適切な魔法を示して!


『雨は落ち着いて火を鎮める。火鎮雨レイニー・カーム・ザ・ファイァー


 いやいやいや、技名が英語そのままじゃん。rainy calm the fire.だよね。というか、詠唱の部分なんてただの日本語訳じゃん。もう、漢字の部分なくても良いんじゃないかな?


 まあ、とりあえず火は治まったから良いか。とはいえ、私がやったのは実質半分以下。殆ど赤澤冬実先輩がやってくれた。


「危ないだろ、気を付けろ」


「わかってる!」


 晴菜さん、泣きそうな顔をしている。確かに、火事になりそうだったけど、ここではそんなに燃えるものもないし、魔力もそんなに無さそうだから、すぐに消えると思ったけど……。まあ、危なかったし、素直に怒られるべきだよね。多分。近くにいた春山茜さんがそっと肩を叩く。彼女なりの励まし方なんだと思う。


「そこの君」


 いきなり冬実先輩が私の方に声をかける。


「さっきは助かった。ありがとう」


 あ、気づいてたんだ。誰も気づかないだろうと思ったけど。流石だね。


「あー、事故はありましたが、このまま合同授業を続けます~! 」


 誰か知らない先生が言う。多分三年生の先生だろう。なんにせよ、このまま、授業が進むのは嬉しい。


「次は、一年生は男女別に三人組になってください」


 男子は2クラス合わせて26人。女子は24だ。男子は一グループのみ二人になる計算だ。女子はピッタリ八グループできる。


 ちなみに、私はなぜか茜さんと晴菜さんと組んでおります。いやね、エイリちゃんと組む予定だったんだよ? ただ、エイリちゃん、他のクラスの子に誘われてて、どうしようか迷ってたら強制連行されてました。何故?


「チーム名は妹同盟ね」


 おいおい、まさか、それがしたかっただけじゃないでしょうね。たしかに、私も妹ですけどっ!いやさ、私以外にもいたじゃん? なんで面倒なチームに入ることになったのやら。まあ、良いけどさ。楽しそうだし。


 で、何をするのかというと一年生3人VS三年生の先輩一人。という戦いでフラッグ戦だ。1対3は無理だと思うじゃん? これが案外三年生の圧勝で終わるんだ。


 一年生の魔法石。一瞬で全部壊されるんだ。男子の方はそれで決着が着くのが多かった。ただ、一チームだけ三年生に勝っていた。ゼン君、葵くん、のチームだ。


 ここが二人のチームだったけど、凄い勢いで勝っていた。もう、何が起こったのかわからない勢いだった。だって、ゼン君達の姿が消えたかと思ったら、三年生の先輩の上に葵くんが覆い被さるような感じに乗っていて、ゼン君はフラッグのところにいる。早かったな……。


 さあ、次は女子一発目。何故か私達。相手は冬実先輩。……。まあ、頑張りましょう!

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