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異世界(地球)の中学校に通うことになりました!  作者: 雨森 海音
一年生、5月
40/75

合同授業中盤

7/5(水)

一組と二組の結果を逆にしました。

冬実先輩のクラスも一組から二組に変更しました。

3年生の知り合いはいない。だから、誰がどうしたなんて解説は求めないでね。

 結果を言うなら、圧倒的な差で一組の勝ちだった。

 一組は、個人の能力はニ組に勝っていた。だけど、これはチーム戦。ニ組に各個撃破されていた。でも、これは仕方のないことだと先生は言っていた。

 今はまだ5月で、修学旅行や部活なんかで忙しく、3年生にもなるとテストが増えるから練習ができないかららしい。つまり、ニ組がおかしなくらい強いってことかも。


 こちらの世界の基準はわからないから、何とも言えないけどね。でも、ニ組が勝った理由はなんとなくわかってしまった。


 金髪碧眼の三年ニ組女の先輩。名前はわからないけど、的確な指示を出していた。リーダーは他にいるのだけど、リーダーの目の届かない所で頑張っていた。ただ、それでもリーダーの顔をたてて、自分を目立たないようにしていた。


 その先輩のおかげで、奇襲があったときも直ぐに立て直していた。純粋に凄い先輩だと思う。


「どう思った? 」


 近くにいた鳥羽氷夏理とばひかりさんが聞いてくる。彼女は黒髪黒目でショートカットにしている。目元のほくろが特徴的だ。男子とはあまり喋らないみたいだけど、女子とは仲の良い子だ。出席番号は12でエイリちゃんの一個前。


「うーん、あの先輩が凄いと思う」


「ああ、冬実ふゆみ先輩」


 あの先輩の名前は赤澤冬実あかざわふゆみと言うらしい。どこかで聞いたことがあるような名字。どこだろう?


「晴菜のお姉さんだよ」


「そうなんだ。確かに似てるかも」


 そう聞いてから見ると容姿も二人とも金髪碧眼で同じだし、髪型も二人ともストレートだ。それに名字も同じだった。


 ただ、晴菜さんと違い芯の通った強さが垣間見得る。趣味も違うらしい。しかし、聞くところによると、姉妹仲は悪くないそう。仲良きことは美しきかな。ってね。


 次は一年生と三年生がそれぞれ組んで、一年生が能力を使い、三年生がそれを監督する。一年生は能力が暴走することもあるから、三年生が近くにいればなんとかなるだろうみたいな感じみたい。結構適当だね……。


『転生する探求者トランスマイグレーション・シーカー


私はネックレスの先についたミニチュアサイズの本を手の上に置き、そう唱えた。そして、分厚い、しかし、見た目より軽い本が出て来る。


……で、どうすれば良いの?


ペアの三年生の先輩も困っているらしい。そのとき、眩い光と女子生徒の悲鳴がグラウンドに響いた。

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