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異世界(地球)の中学校に通うことになりました!  作者: 雨森 海音
一年生、5月
39/75

合同授業の始まり

本日の5限目は三年生との合同授業。私達……ひよちゃん、エイリちゃん、カズマくん、千くん、私の5人……は体育館へ向かっている。


「どんなことするのかな? 」


ひよちゃん達のクラスは説明がなかったのだっけ? あ、私もよく知らないけど。


「うーん、確かクラス別で三年生が一年生の指導をするんだよ」


千くんさっすが~! よく覚えてる!


「先輩となんてドキドキなのよ」


「大丈夫だよ! 」


私もドキドキしているからね。怒られたりしないといいなぁ……。

そんなことを話していたらもう体育館。

私達……私、千くん、エイリちゃん……二組はステージ側の真ん中。既に何人か並んでいる。

ひよちゃん達……ひよちゃん、カズマくん……3組はステージ向かって右側。二組より多くの人達が並んでいる。なんか悔しい。


一年二組が右に、3年二組が左に。それぞれ二列で並ぶ。出席番号順なので私は一番後ろ。委員長の赤澤晴菜あかざわはるなさんが全員いるか数えていく。……あれ? 副委員長は?


副委員長は春山葵はるやまあおい君。茜さんって言う双子の妹がいる。

その葵くんは今やって来た。


「遅いよ、葵くん」


「悪い」


晴菜さんに怒られてる。当たり前だねっ!

葵くんが最後だったみたいで、私達はその場に座る。少しざわざわしている。皆、この後どうなるか気になってるみたい。私もだけどね。


マイクのスイッチを付けたとき独特の音が響き、皆が静かになる。


「おほん、只今から一年生と三年生の合同授業を行います3年三組委員長、号令」


教頭先生の声に続き、明るく元気な3年三組委員長の女らしい高い声が響く。


「気を付け! 礼! 」


その号令に合わせて、座ったまま礼をする。


「あー、今から、一年生と三年生の合同授業では三年生が三年生同士で模擬線を行い、一年生はそれから学ぶと言うわけだ。三年生! 一年生にカッコ悪いとこ見せんなよ! 一年生! 三年生の姿を良く見て学べ!」


体育の先生による簡単な説明が行われた。その後、教頭先生の指示にしたがい、私達一年、三年ともに二組と一組はグラウンドへ移動した。残りのクラスはどうしているのかは知らない。


「一年生の皆さんのためにルールを説明しますね。今回は、フラッグ戦です」


フラッグ戦? 聞いたことのない単語だ。二組の先輩が私達に説明してくれる。


先輩の話を纏めるとこうなるみたい。


・フラッグは高さ一メートル50センチメートルの旗の事をここの学園では指す。旗とは目印であり、その下にボタンが付いている。


コレがフラッグについての説明。フラッグ戦のルールがこれ。


一、フラッグ戦のフィールドは特に決まりはない


一、フラッグ戦は基本同数同士のチーム戦となる。


一、相手のチームの旗の下にあるボタンを押すことが出来れば勝ちである。


一、試合開始時は自陣営の旗の半径二メートル以内にいること。人数が増えた場合は両チームによる話し合いによって範囲を変更する。


一、魔法石ストーンは一人につき3つ。


一、フラッグ戦では、魔法石ストーンを3つとも壊されても、チームメンバーから譲り受けることも可能である。只し、譲る側の魔法石ストーンが一つの場合は譲れない。



と、ここで魔法石についての説明をしよう。ストーン。なぜか、この学園にはバトルの時のみに使える戦場がある。フィールドと呼ばれる場所で、何故か、見た目や広さを変えることが出来る。そのフィールドでは、私達はまだ中学生で、万が一のことが無いように、私達が受ける攻撃を肩替わりする魔法石と呼ばれるものを一人につき3つ出す。その3つが壊れれば終わりだ。その場で意識を失い、フィールドの外へ強制的に運び出される。この魔法石自体は脆く、小学生でも握りつぶせる。強度は卵より少し固いくらいだ。

落としたら割れるんじゃ……と思ったけど、魔法石の名の通り魔法で浮くらしい。


不思議な石だ。


さて、そんなことをいっている間に3年生は模擬戦をはじめるようだった。

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