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異世界(地球)の中学校に通うことになりました!  作者: 雨森 海音
一年生、5月
23/75

謎からの校長室

私は、教室についた。

ひよちゃんはクラスが違うので今はいない。

しかし、私の隣の席は千君だ。


「ねえ、そういえばさ、このクラス私を入れて25だよね? 」


「そうだね」


「じゃあさ、なんで5列にしないのかな? 」


「さあ? 元々が六列×4列だからじゃない? 」


そう、私達の教室は、縦六列×横四列なのだ。つまり、後から来た私が余るはずなのだ。しかし、はみ出していない。それは、つまり……


「居ない人がいる? 」


私達は出席番号一から名前をあげていく。


「1、赤澤、席あるね

2飯島 、席あるね

3上野 、席あるね

4江上、席あるね

5加賀谷、僕だね。

6瀬川、席あるね

7北山、席あるね。

8金谷沢、席あるね。

9高島、席あるね。

10千嶋、同上

11千葉、同上

12鳥羽、同上

13永山……あれ? 」


訳あって学校に来ていない、不登校の子だっけ? でも、どうして席もないのだろう。


「ねえ、不登校でも席はあるよね? 」


「うん。僕もあると思ってたんだけどな」


私より長くこの教室にいた、千君ですら、気づかなかったのか。


「こんなときは、先生に聞いてみよう」


そう言った時、本鈴が鳴る。


「また後でね」


「うん」


その後の授業は集中できなかった。



昼休みになり、食堂にてひよちゃんに打ち明けてみる。ちなみに、カズマ君もいる。もちろん、千君もだ。


「私も知らないな。というか、そんな子いたっけ? 」


「僕もだよ。」


二人とも、永山さんの事すら知らないようだ。


ピンポンパンポンピンポンパンポン

呼び出し等重要な放送の時に使われる音だ。


「1年2組の加賀谷千、成瀬恵那、1年3組の、有岡ひよ、至急校長室に来て下さい。えっ? あ、同じく3組の……名字なんだっけ? あー、カズマ君も校長室に来るように。」


数秒間の沈黙の後、食堂にいる皆が爆笑する。


「カズマ、さすがだな。学園一の影の薄さだ」


「カズマ、じゃなくてカゲマなんじゃないか? 」


私達はカズマ君をスルーして、校長室に歩きだす。


「なんだよカゲマって……てか、おいてくなよな! 」


必死に追いかけてくるカズマ君。走り去りたくなるが、我慢する。


「どうしたんですか? そんなに汗だくで」


ひよちゃんは、わざとらしく聞く。カズマ君に、5のダメージを与えた。


「ほんとだよ。全力疾走したわけでもあるまいし」


千君の追撃、クリーンヒット。カズマ君に、7のダメージを与えた。カズマ君は死んでしまった。


「置いてくことないだろ」


あ、生き返った。まあ、死んだと言うのは冗談だけどね。


そんなこんなで私達は校長室に着いたのだった。

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