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異世界(地球)の中学校に通うことになりました!  作者: 雨森 海音
一年生、5月
14/75

寝すぎた。

カーテンが薄いのしかかかってないから、朝日が眩しい。まだひよちゃんは寝ている。時計を見ると8時だった。8時だってー。遅れてるじゃないか。遅刻だよ。


あ、ゴールデンウィークがあったからもう土曜日なんでした。うっかり。なら、ひよちゃん起こさなくて良いや。


結局昨日のあれは何だったのだろう。首もとを見ると本がネックレスとして収まっていた。この前は消えたのにな。何でだ、知りたい。賢者の血が疼く~。


とりあえず検証してみよう。ネックレスを外してみた。特に変化はない。本の部分を擦ってみた。特に変化は(略)本の名前を呼んでみた。青く光ったが、それ以外特に変化はない。


(どうすれば昨日のようなるの? 誰か教えて、おねがい!)


そう念じてみた。すると、本が大きくなり、百科辞典のようなサイズになり、一ページを開くと青く光った。


「適切な物はこれです。唱えてください」


とまた書いてあり、下には


「我が問いに答えよ。風の妖精シルフ


そう書いてあった。それを唱えると、本が青く光り、その中からその中から小さい何かが飛び出した。


「ヤッホ~ あなたが新しいご主人様~? 」


と言いながら飛び出してきたのは妖精。その妖精は15センチぐらいの身長で、紫色の髪と黒いろの瞳、黒いふわふわとした羽根を持っていた。


「ご主人様~? どうしたの~? 固まってるよ~」


「風の妖精ってもっとおしとやかじゃなかったの?」


そうなのである。風の妖精はおしとやかなことで有名であった。

恵那の世界では。

このテンションは火の妖精の方が近い。……いや、水の妖精だ。いや、光の妖精かもしれない。実は火の妖精以外に会ったことがなく、他の妖精の特徴は聞いたことがあるだけなのだ。


「僕だけだよ~。僕だけ特別なの~」


まあ、いいや。なんでも。きっと個性なんだろう。気にしたら負けな気がしたエナだった。


「それでは、あなたの名前を教えてくれない~」


「恵那だよ」


「恵那~恵那~わかった~。じゃあ、僕に名前をつけて~」


え、名前をつけるの?めんどく、いやいや、私がつけるか。だって、名前ないとこっちが困る。呼びにくいからね。


「エウラはどうかな。アウラって女神様がいてそこからとったんだけれど」


アウラさんと空気エアを混ぜた感じかな? エってつけとけば、何となく、風の妖精っぽくないかな?


「エウラ~! 僕の名前はエウラ~! 」


喜びを表すように、飛び回るエウラ。でも、一度止まる。


「よろしくね~。恵那~」


「よろしく。エウラ」


エウラと握手する。エウラは小さいから私は人差し指で握手だ。

ひよちゃんが起きてきた。


「ふあー。おはよう」


ひよちゃんが起きてきた。なんかまだ眠そう。


「おはよう。ひよちゃん」


「おはよう~」


ひよちゃんはまだ寝ぼけている。朝は弱いのかな。


「そろそろ眠いや~。あっ、これ渡しとくね~」


と言って貰ったのがイヤリングだった。この子はもしかしたら昼夜逆転しているのかもしれない。


「つけて、僕の名前を呼んでくれたらすぐに行くから~」


薄い紫の石が入っていてそれの周りを黒い円が囲んでいる。一応今から、つけておく。あれ、でも、校則でイヤリングダメだった気がする。


「大丈夫~。他の人には基本的に見えないから~。ふぁ~。呼び出されたばっかで、まだ身体がなれてないからそろそろ寝ないと~。またね~」


と言って風が吹いたかと思えば消えてしまっていた。やっぱり、昼夜逆転ではなかった。そうじゃないと思ってたからね?



次回予告!


「エウラです~。風の妖精シルフの一人です~。」

本当は出すつもり無かったんだけどね。

「なら、どうしてでできたんですか~。」


あなたが本の妖精になったら~的なサイトで成瀬恵那が本の妖精になったら、紫の髪に黒い目黒い羽根。って出て来てこれは使わねばと思ったからだよ。


「適当ですね~。」

そんなもんだよ。

「まあ、次回、なんだっけ~忘れた~。バイバーイ~。」

おい!

次回、『ショッピング』お楽しみに!

皆さんまた明日!


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