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始めはこんな感じだったね。
その日、いつものようにベットから起きれば。
この真っ白な世界を見渡し、枕元に置いてある本をパラパラとめくるりながら思う。
外の世界には何があるのだろう。
卵の世界にいる雛が何をするか。
答えは簡単だ自分の殻をやぶりたい、外に出たいだ。でも...そんな簡単ことができない僕はきっとヒヨコ以下で、出ようと思わなくなってしまった僕は雛ですらないのだろう。
真っ白な部屋でテーブルに肘をかけながら足をぶらぶらとさせながら本を読む。
誰もこの部屋を訪れなければ、これで一日が終わるし先生が来ても簡単な授業と検査で終わる。
それが普通。僕の普通の生活。
どうでもいいが、家具まで白くするのは何か意味があるのだろうか。そんなどうでもいいことを考えながら思考を本の世界に入れる。
だが、優しいノックの音で僕は本の世界に入れなくなってしまい。
そして......僕の世界は壊された。