2010/10/12 親父からのメール
日記をずいぶんと書いてませんでした。
別に誰も楽しみにしてないだろうけど……
すいませんでした。
ちゃんと書かなかった理由あります。
それは……
……親父が亡くなりました……
……激重、激暗です……
でも亡くなったのは何日か前なので……
今はちょい元気です。
それに……
『今日は日記を書こう……絶対に……』
な~んて思える事があったんで……
赤裸々にぶっちゃけうようと思います!
くそ親父っ!
バカか!!
いっつも偉そうなくせになんで……
なんで死ぬわけ?
もっと根性みせろよっ!!
あんなにしぶとく生きてたやん!!
妹が何歳かわかっとる?
まだ成人式も出てないんぞ!
親父がおらんと結婚やってしてまうわ!
ええんか?
それでええんか?
一生嫁にいかさんとか言ってたんわ口だけか?
高校の時に家出してからずっと……
もう何年もたってるのに……
まともに口もきけんかった……
カッコばっかつけて……
意地はったままで……
どうせ死ぬんやったら喧嘩したかったんじゃボケ!
なんの為に毎日毎日二時間半もかけて通ったと思ってるん?
マジくそ親父っ!!!
でも自分も悪い……
自分から話し出す勇気がなかった。
チャンスなんか山のようにあったのに……
親父から話してくるまでわ、って意地はっとった……
自分もくそバカっ!!!
結局甘えとった……
最後まで親父にいいとこみせれんかった……
もうすべてが遅すぎる……
葬式が終わって何日かたったけど……
妹がまともに泣いてないのが不安。
人前で泣いてないだけかもしれんけど。
それでも凄く心配。
母も鬱っぽくみえる。
まったく笑わん。
同じ言葉を繰り返すばっか。
なぁ?
親父?
この状況どうするん?
どうしてくれるん!?
なんて……
方言まるだし、怒りまるだしになってみました。
人間狂ってみるのもまた大事。
声に出す、どこかに書くのも大事。
そしたらね……
これぞ……
奇跡ですよ(笑)
正直に奇跡ってうすっぺらい言葉だと思ってたけど……
違う!
奇跡ってありますよ!
実は今日……
親父からメールが届きました。
凄くね?
携帯の誤作動かもしれん……
母の作戦かもしれん……
奇跡じゃないかもしれん……
けど僕にとっては奇跡なんです!!
「一緒に酒を飲もう」
たったコレだけのメール(笑)
あの親父らしくで笑ってしまった。
妹や母にも見せたらみんな爆笑。
だって一言なんやもん。
みんなで親父の携帯見てみると……
送信メールはなかった……
でも僕の携帯には間違いなくある!
これだけは幻じゃない!!
だから親父の携帯をめっちゃいじくる。
すると……
あった……
本当にあったんだって……
未送信メールに(笑)
『送れんかったんかい!』
ガチで携帯につっこんだし。
でも日付を見て更にみんなで笑った。
未送信の日付が……
僕の成人式の日でした。
くそバカ親父!
なんでこんな一通が送れんかねぇ……
みんなで笑って、笑いまくって……
みんなで大号泣した。
やっと妹が泣いてくれた。
母も笑うようになった。
僕もなんかが軽くなった。
『嫌われてなかった』
このメールだけでそう感じたから。
だから、親父の為に酒を飲もう!
ビールは嫌いなんだけど……
近いうちに我慢して付き合いましょう。
親父のメールに乾杯☆