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日常の異變 ~故的非日常茶飯事~  作者: ゅぇ
【第一章 2010年秋 親父入院編】
2/21

2010/9/28 窓際の電波状況

 あいもかわらず親父の調子悪いです(汗)

 でも最近なんだか自分の調子もいろいろ悪い……

 風邪をひいて声が出なくなったり!?

 病院の通勤でお財布の中身とか……

 ギャーッ!!



 でも一番調子が悪いのは携帯だよ!!

 これはマジ腹がたつ(怒)

 ちょっとSoft○ank!!

 親父の入院してる病院が電波入りにくいんですけどっ!?


 そりゃ〜……

 病院の中で携帯使ったらダメだよ。

 んでも、携帯使ってもOKゾーンでつながらないんですけどっ!!


 わざわざ窓際まで行ってさぁ……


 ガラガラガラッ


 こうやって窓を開けてさぁ……


 グイッ


 こう上半身を外に乗り出してさぁ……


『自殺しそうやん!?』


 みたいな体勢で、やっとこさギリギリ会話できるわけだよ!?

 僕が窓から落っこちる前に、改善して頂けませんかSo○tbankさん(願)



 なんて思いつつ乗り出しトークをしていると……

 青ざめた看護婦さんが猛ダッシュ!!


 グイッドサッ!


「何やってるんですかっ!? ……やめてください……」


 えっ?

 なんで泣きそうなの看護婦さん?

 泣きたいのは、タックルされて窓に肘をぶつけた僕なんだけど?


 あっ!

 もしかして……

 自殺しそうな人に間違えられた?

 確かに結構乗り出してるから、そう見られてもおかしくないかも(汗)


「誤解です! ちょっと携帯の電波が入らなくて――」


「――こんなことされたら困ります! ……どうやってここまで開けたんですか……?』


 あれれ?

 会話がかみ合わなくね?

 どうやってここまで開けたって言った?

 普通に開けましたが?

 どういう意味?


 泣いてる看護婦さんに気がついて、周りも騒がしくなってしまい……

 婦長さん降臨!

 この人は苦手です(爆)



「……あなた、何をやったか分かってますか?」


 婦長さん迫力満点マジトーン。

 びくびくしながら話を聞く……

 でも話を聞けば……

 これヤヴァィ。



 この病院は重症患者が多い……

 あまりの苦しさに昔は窓から飛び降りる人もいたそうで……

 現在は自殺防止の為に……

 窓は人が出れないように、ちょっとしか開かない細工がしてあるんだって♪



 ……。

 窓全部開いたもぉおぉぉん!!!



 病院側から超説教をうけてしまいました(涙)

 でも今回ばかしは、全部自分が悪いわけじゃないやい!

 窓のストッパーを直さずに、放置していた病院側も悪いんだと逆切れ反撃開始っ!!



 結果は……



 見事な惨敗でした(笑)

 だって問題の窓……


 いつの間にか閉まってるし!

 どこも壊れてないし!!

 本当に半分も開かないしっ!!!


「窓から体を出せるはずがないでしょ」


 なんて、うそつき呼ばわりされちゃった。

 泣いてる看護婦さんまで説教。


「ココは病院です。変な騒動は起こさないでください」


 だそうです。

 だったら説教され損じゃん!?

 ってそんな問題でもないか(笑)



 でも、確かなコトもある……

 今回の看護婦さんや……

 別室の入院患者さん数名が……


 絶対に開くはずのない窓から、体を乗り出している僕を見たってコト!?

 目撃証言が多数あるって凄くない?

 集団幻覚症状(怖)



 まぁ、今となってはなんでもいいよ。

 夢でも現実でも幻覚でも、どうでもいいさ。

 何よりも大事なコト……

 それは……




 もう二度と病院の窓際に近づかねぇえっえ!!!

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