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日常の異變 ~故的非日常茶飯事~  作者: ゅぇ
【第一章 2010年秋 親父入院編】
1/21

2010/9/14 隣の病室

 サクッと言ってしまうんですが……



 親父が死にそうです。



 サクッと言い過ぎですかね(爆)


 説明すると、現在親父が末期癌で入院中でして……

 もうなんだかんだで四ヶ月目になるのかな?

 何度もお医者さんから……


「覚悟してください」


 なんて脅されました……

 とはいえ親父もなかなかのしぶとさ(笑)

 母から電話で……


「もうヤヴァイ」


 って聞かされ慌てて新幹線に駆け込み、移動二時間半!

 病院につく頃には……

 親父復活☆

 なんて繰り返しな日々なわけですよ(汗)

 いやはや親父が助かるのは良いことですが……



 僕のお財布の中の方こそもうヤヴァイです(涙)



 そんでもって話はココからなのですが……

 数日前も急遽の呼び出しがかかり、いつものように財布と戦い病院へ急ぐ事に。

 慣れた足つきで親父がいる310号室に向かうと……



 親父がいない!?



『まさか……亡くな……』


 嫌な考えはかなぐり捨てよう!

 きっと大丈夫!

 あわててナースセンターに聞きに行く。


「容態がかなり悪いので303号室の個室に移りました!」


 安心と驚きの複雑な感情。

 もちろん安心は、生きてるコト。

 でも驚きなのは、移動したコト。

 個室に移る程に悪くなってたんだ……

 いつもはなんだかんだで四人部屋なのに。


『さすがに今回はヤヴァィのかも』


 嫌な考えがぬぐえない。

 それでも、無理矢理に気持ちを押さえつつ303号室に急ぐ。

 すると……

 そこには……



 ……変わり果てた姿の親父がっ!?



 体は縮こまり……

 髪は真っ白になりはて……

 体中しわだらけに……



 ……って別人やん!!

 最近入院されたご老人でした(笑)



 部屋を間違えてないかと外を確認。

 うん。

 間違いなくココは303号室。

 騙されたと思いつつ、ちょっと不機嫌モードで再度ナースセンターに!



「失礼しました! そのお隣のお部屋でした!」


 急いでる時のミスって、どうしてこうもイライラするんだろうねぇ?

 不機嫌なままに隣の304号室に飛び込む!


「……。」



 無言にもなりますよ。

 だって……

 ……誰もいないんだから(怒)


 ってかこの部屋にはベッドすらも置いてない!

 すっからかん!!

 ただの空き室!!

 またもや騙されたぁあっぁあっ!!!

 ナースセンターに怒りのまま突入!!!


「隣の部屋は誰もいませんけど親父はどこですか!?」


「隣で部屋で間違いないんですけど……」


 なんと反論されました。

 しかも若干逆ギレぎみ。


 逆切れナースに案内されていった部屋は……

 305号室。

 あれ?


 そこには確かに親父が寝ていて、母や妹も部屋にいる……


『始めからから案内しろよ』


 なんて思いながら部屋に入る直前……

 気が付いてしまった……

 ってか気が付きたくなかった!!

 ナースさんは何も間違ってなくて……

 そもそもおかしかったのはぉぃらの方なのだと(泣)




 病院は4や9などの数字を忌み嫌うもの……

 だから303号室の隣は305号室。


 そうなんだよね……

 304号室なんてどこにも存在しないんだ。



 じゃ〜僕が入った空き室は……?

 深く考えるのはやめときましょ♪




 そして、この日も無事に父親は復活を果たし……

 僕の財布は死亡しましたとさ。

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