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第38話 逆襲のミッドウェー 弐

またまた遅れた・・・すいません。


この話で出てくるのでコピペ。

この小説における艦魂の視認可能レベル


レベル1 電子機器を介してしか会話出来ない。視認不可能

レベル2 電子機器を介さなくても会話可能。視認不可能

レベル3 会話に関してはLv2同様。たまに見える事がある

レベル4 会話・視認ともに常時可能


拓也は長門艦橋で膝を着き力無く俯いていた。

やはり、あの戦艦相手に航空戦力をぶつけるのは間違いだった。そんな、分かりきったことを今更のように悔やんでいた。



「・・・・・・全艦へ通達。・・・90°回頭。敵艦隊を側面に捕らえろ」


そう言うが、力が篭らず腑抜けた声がでる。

あぁ・・・弱いな・・・。そう思ってるのもつかの間。時は進む

「回頭完了」

報告が上がる。

「全艦砲撃準備。目標、敵艦隊艦艇。自由射撃。電磁投射砲蓄電開始」

戦艦、重巡、軽巡から準備OKの通信が長門艦橋戦闘指揮所にあつまる。


・・・・・・いや!那奈さんも諦めた訳じゃない!落ち込んでてもしょうがないじゃないか!

自分に言い聞かせ、頬を二回叩く。

一連の拓也の様子を窺っていた長門だったが、よし。と言わんばかりに、フン、と鼻をならす。

強くなってるじゃないか。私も負けられんなっ。

拓也はふぅー、と息を吐き。よしと小さく。

「全艦!!照準各艦自由!!蹴散らせぇぇぇぇぇ!!」


艦隊の周りが、パシッ、パシッと放電が起きた。と瞬間。全ての音が後方へ飛ぶ。

遅れて衝撃波が硝子、鼓膜をつんざく。

流石に、45口径46cm3連装電磁投射砲18門、60口径15.5cm3連装電磁投射砲24門、45口径41cm連装電磁投射砲48門、50口径14cm連装電磁投射砲48門、45口径35.6cm連装電磁投射砲32門、計170門の電磁投射砲一斉射に加え、重、軽巡の対艦ミサイル数百発発射の衝撃はただ事ではない。

艦隊間の距離は300kmを切っていた。




米艦隊 戦艦ミズーリ艦橋


「距離、約300km付近で大規模放電を確認。レールガン来ます。数・・・・約150!!」

海兵がCICからの報告をヘッドホンで聞き、復唱する。

「レーザーCIWSで迎え撃て」

ただ一言。艦長席にふんぞり返りながら言う。


数秒後、米艦隊上空を光の柱が空を切り続けざまに爆発が起きる。

しかし、被弾による爆発ではなかった。

「こんなものか」

またまた一言。今までやられてきた分、気分がいいらしい。不気味に笑う。

「続けてミサイル!!」

そういうが、マッハ7を越える飛翔体を撃墜できるレーザーCIWSの前では無力も同然だった




日本艦隊 戦艦長門艦橋


「CICより!・・・電磁投射砲及びミサイル、全弾撃墜されました」

「クッソ!!バケモノかよっ!!」

怒るのも至極当然。日本艦隊の現状での最大攻と言っても過言ではない攻撃が、いとも簡単に防がれてしまったのだ。




ただ『現状』で、だが。




拓也は視線を足元から長門に移す。それに答えるように頷く長門。そして

「戦術更新。コードゼロ発令、総員退艦!」

拓也がそう言うと戦艦、重巡の乗組員全てが海へ飛び込むか、ゴムボート、艦載艇で艦艇を去る。

「拓也はいいのか?」

「総司令だしな。それに保険だ」

保険、の意味を理解した長門は、失敗などありえん。と少々強めに返す。続けて言う。

「みな!!前世の借りを返すぞ!・・・・コードゼロ認証、システム開放、擬似堕艦形態へ。負けるなよ・・・・・」



米艦隊 ミズーリCIC


「上空27000のSR-72より、日本艦隊の様子がおかしいとのことです」

米艦隊上空27000mの高高度にいる試作機SR-72からの突然の通信に疑問を抱く米通信士。

艦橋の艦長から、続けろ。と通信が入る。

「はい、SR-72の超高感度光学カメラの捕らえた映像によりますと戦艦、重巡サイズの艦艇から兵が退去しているそうです」

『ほう・・・・CICへ行く。待ってろ』

そう言うと艦橋中央を通るエレベーターへ歩いていく。


「それで、その映像は」

CICのい着いた艦長に言われ、空中ディスプレイにSR-72からリアルタイムで送られてくる映像をだした。

「おい・・・・これは何だ・・・・」

そう言われ、手元のタッチパネルから頭を上げディスプレイを見る。と、そこには・・・

艦体を黒一色に染まった日本艦隊の戦艦、重巡のいような姿だった。所々赤く発光し蒸気が立ち込めている。

その蒸気が余計にその不気味さを際立たせていた。



日本艦隊


「大丈夫か・・・」

「アぁ、もん、だい、な、イ」

やはり無理があったか。極限の性能を発揮できるとはいえ、艦、加えて艦魂への負担が大きすぎる。

日向の際、艦の構造が変形したとの報告があった。それに長門が堕ちかけたときも少しだが変形の予兆があった。今、艦全体が振るえるだけで納まっているのは長門の精神力の賜物だろう。

ほかの艦、特に重巡は艦体が戦艦よりは小さい分、すんなり擬似形態へなれたようだ。日向、山城は感覚が分かっている分まだ大丈夫だそうだ。長門は堕ちた際の対象が日向や山城のように、姉妹艦でなく兵器な為か慣れてないようだ。金剛型はというと、金剛、霧島、榛名は擬似形態へなることが出来たものの、比叡が途中で意識を喪失。艦の全機能がシャットダウンし、急いで艦魂視認レベル2以上の乗組員をつれて比叡へ向ったそうだ。

「だいぶ安定してキた。いけルぞ」

長門がそう言うと他の艦からもOKの通信が入る。

負担軽減の為にも早く決める!

「擬似堕艦形態艦へ告ぐ!第2射!叩き込めぇぇぇぇぇ!!」

毎秒1発の電磁投射砲、170門が一気に電撃を放つ。それに次ぎ重巡は、標準搭載の新規開発にして90式艦対艦誘導弾の後継の誘導弾の18式艦対艦誘導弾ではなく、全体を艦体と同じ黒一色に赤い発光部のある未知の誘導弾が発射された。それも連射だ。数など数え切れないほどの。重巡に残った乗組員はいないためその誘導弾の正体は謎のままだ。

空気を裂くように電磁投射砲弾が飛び。既存の対艦誘導弾よりも圧倒的高速で敵艦隊へ向け飛翔する未知の誘導弾。

勝った。

拓也も長門も他の艦もそう思った。


ーーーーーーが。



「なぎ払え」

戦艦ミズーリ艦長のこの一言で、その幻想はいとも簡単に打ち砕かれた。

だが流石に総数千を越える極超音速飛翔体と超音速誘導弾だ。全弾迎撃とはならず直撃を受け、戦艦の周りのミサイル駆逐艦や揚陸艦、その他艦艇が百数隻が爆沈した。現代艦に装甲など皆無に等しい。



「擬似堕艦形態解除・・・・第一種戦闘配置へ・・・・・・」

愕然としながらコードゼロの解除を命令する。

すると、艦は通常の軍艦色へ戻り赤い発光も収まり、通常状態へ戻った。

「こんなことがあっていいのか・・・・」

膝を落とし床にうなだれる。すると長門が途切れ途切れに妙な事を言い出す。まだ擬似堕艦の影響が大きいのだろう。

「たく、や・・・おかし、くないか?」

おかしいさ、アレだけの砲弾、誘導弾をほぼ全弾迎撃だもんな・・・。頬が引きつってるのがわかる。

「た、ぶん。たくやっ、が思って、る。事とち、がう。ケホッゲホッ」

「・・・・・どうゆうことだ?」

うなだれたまま長門の方も見ず返す。

「さっき、から米艦隊から攻撃されて無い。あるとい、えば迎撃機が上がったくらいだ」

額に拳をあて考えるポーズをとり、ここまでの経緯を思い出しつつ言う。

「なにが言いたい・・・」

何を変なことを。というような感じに長門を見上げる。

「裏があるようにしか思えん。・・・しかも敵戦艦は2隻し、かいない・・」

「するとなにか?これが陽動とでもいいたいのか?」

長門は少し考えた後、CICへ自ら通信をいれた。

「長門だ。少し頼みたいことがある」

いきなりの艦魂自らの音声に戸惑ったCICの連中だったが。

「はい、長門さん。何でしょうか?」

「天照と交信がしたい。繋いでくれるか?」

「お安い御用です。・・・・・・どうぞ、お話ください」

長門の頭に直接天照の声が響く。本体は艦なので艦魂である長門は通信機器はいらない。

『どうかしましたか?長門』

例の無機質な声だ。しかしどこか抑揚のある話し方になった気がする。

「あぁ、私ら艦隊の近海及び日本本土付近に艦影が見えないか?」

すこし間を空けて



『・・・・!!長門。やられました。南鳥島と父島のほぼ中間地点に国籍不明船舶多数確認。恐らくアメリカ艦隊でしょう』




うー・・・・。

高校生活最後の部活の大会があるのでまた更新が遅れるかもしれません。ほんと申し訳ないです。

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