第1話 出現
2015年6月12日0530
浜松基地 兵舎
拓也
「ん~...」
まだ外は薄暗い。
拓也
「(まだ5時半やんか、変な時間に目がさめたな。どうしよ、2度寝するか?いやでも6時に起きれなかったらこまるしな~)」
と、起床時間より30分も前に起きてしまったのは、まだ航空自衛隊に入隊して1年の新米北川拓也士長だ。
篤
「珍しい事もあるもんだ、お前も起きちまったのか?」
こちらは、坂本篤。同じく士長で拓也とは同期だ。
拓也
「あぁ、今日はやけに早起きだ。いつもならお前に叩き起こされるのにな」
篤
「何なら寝てもいいぞ?また叩き起こしてやるよ」
拓也
「遠慮する。最近ビンタじゃなくてグーパンチになったからな、毎朝痛くてしゃーない」
篤
「拓也が起きないからだろー、この前なんて5発ビンタしても寝てたからな」
拓也
「5発も!?あー、そういえば妙に痛む日があったような...」
なんて話しているうちに6時になった。
拓也
「よし起床だ!」
今日も今までとなんら変わりない1日になる...筈だった。
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同1200
アメリカ某海洋観測所
所長
「あれから変化は?」
観測員1
「いえ、なにも変化は見られません。言うなれば少し各座標地点の海水の温度が上がっています」
所長
「そうか...」
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太平洋
ザザー…
カッ!!
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アメリカ某海洋観測所
ビーーー、ビーーー、ビーーー
観測員1
「所長!各座標にて大規模爆発!」
所長
「次から次へと!状況報告いそげ!」
同施設レーダーサイト
レーダー観測員1
「レーダーに反応。下の観測所から送られてきた座標と同じ場所です。」
レーダー観測員2
「了解。下の所長に連絡します。」
所長
『なんだ』
レーダー観測員2
「レーダーにさきほど送られてきた座標で反応がありました。」
所長
『そうか...わかった』
所長
「我々の手に負えんな...至急ペンタゴンに連絡」