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第30話 威力偵察




中央防衛局内 中央作戦司令部



香川総理

「拓也君聞こえるかね?」


拓也

『はい、大丈夫です』


香川総理

「相手の実力は未知数だ。くれぐれも深入りしないようにな」


拓也

『はい、分かってます。呉の第2艦隊と東京湾沖で合流でき次第、任務に向います』


香川総理

「あぁ、分かった」


同時刻 東京湾沖


第1艦隊旗艦 長門


拓也

「長門ら戦艦の攻撃可能ポイントまで進出。同ポイント到着後、攻撃隊を発進させ対艦攻撃を敢行。その後、ミサイル・レールガンの全力発射を開始。相手は何をしてくるか分からん。常時、対空、対水上、対水中警戒を最大レベルで実行」


長門

「敵は戦艦と聞いたが本当か?」


拓也

「あぁ、本当だ。恐らくだが世界のビッグ7に再開出来るかもな」


長門

「艦隊決戦か!?」


拓也

「いや、そこまではならないんじゃないか?今回は威力偵察任務だし、でもいつかは砲火を交えることになるだろうな」


大和

「久しぶりっ!長門!」


そう言って長門の腹に突っ込む


拓也

「お、第2艦隊来たか」


長門

「相変わらず元気だな。安心したぞ」


ワシャワシャと頭を撫でる


拓也

「これで揃ったな。連合艦隊!任務を開始する!」





数時間後 太平洋洋上 ハワイ諸島より500km地点




赤城艦長

「第1から第4攻撃隊まで順次発艦」


通信士

「艦長。北川司令から連絡です。何でも攻撃隊の人に用があるとか」


赤城艦長

「ん~?あぁ。少し貸してくれんか。北川司令」


拓也

『あぁ、艦長。いよいよですね』


赤城艦長

「そうだな。司令は恋仲に挨拶かい?」


少し意地悪そうに言う


拓也

『恋仲って、違いますよ!というか早く繋いでください!!』


赤城艦長

「まぁまぁ。今から発艦だ。空に上がってからで良いだろう」


赤城 甲板


那奈

「赤城第1攻撃隊、コールサインネメシス、出る!」


拓也

『那奈さん』


那奈

「拓也か、どうした」


拓也

『那奈さん達航空隊が一番近くまで行きます。くれぐれも無理はしないでくださいね』


那奈

「そんなことか、大丈夫だ。私には煌風があるからな」


拓也

『そんなことって・・・まぁ、頼みましたよ』


那奈

「あぁ、大丈夫だ。(心配性にもなったか・・・・・まぁ心配されるのも悪くない・・か・・)」


赤城、加賀、信濃の3隻の空母から発進した航空隊は、総勢70機の大編隊となってハワイへ向い飛んでいく



さらに数時間後 航空隊オアフ島真珠湾に到接近


真珠湾


米艦長

「日本の編隊の位置は」


米通信士

「はい、北西よりきます」


米艦長

「今日はコイツの初陣だ。気合入れていけよ!」


米レーダー員

「日本機、射線に入ります!」


米艦長

「レーザーCIWS起動。向い撃てぇ!」



赤城航空隊 艦上ステルス機 煌風


那奈

「もうすぐで目視による確認が取れる」


拓也

『気をつけろよ』


那奈

「分かってる。視認。あれは・・・・アイオワと・・ミズーリ!」


そう無線機に叫んだ刹那、目の前を光が横切る

続いて爆発が起きる


那奈

「各機散開!!どうした!何があったぁ!何か見た奴は!」


ASTER5

「こちらアスター5。光に切られました!アイオワからです!」


拓也

『聞こえるか!そいつはレーザーだ!光線が見えたのか!?」


ASTER5

「はい、しっかり見えました」


拓也

『全航空隊に告ぐ、遮光バイザーを下ろせ!発光源を見たら失明するぞ!』


那奈

「拓也!次々に落とされてる!もう半数を失った!!」


拓也

『くそっ!航空隊撤退!』



戦艦アイオワ


米艦長

「見ろ、日本機が蚊のように落ちるぞ」


米海兵

「これで、攻勢に出れますね!」


米レーダー員

「日本機撤退を開始。続けてレールガンとミサイル来ます!」


拓也は航空隊撤退の命を出した瞬間にミサイル、主砲を斉射。次の攻撃に移っていた


が、戦艦3隻のレーザーCIWSの前に全弾迎撃され被害を与えるには至らなかった




連合艦隊 旗艦 長門


拓也

「航空隊を回収後本国へ帰る。これは即急に報告しなければならない。それと、後部甲板に連絡。赤城に運んでくれ」



拓也が空母赤城に乗艦しそのヘリがエレベータに運ばれていく頃に航空隊が着艦体制に入った


拓也の目の前を煌風が横切り、アレスティング・ワイヤでグググと止まる


甲板の端についた煌風を見て駆け寄りキャノピーが開くのを確認すると慌てて梯子を駆け上がった


拓也

「なにがあった!何を見た!」


那奈

「落ち着け拓也!混乱してちゃ頭に入らんぞ!」


拓也

「すまん、それで何を見た」


那奈

「戦艦は確かに3隻いた。艦尾の名前を見たのはアイオワとミズーリだ。もう1隻は、他の航空隊の奴が言ってたがウィスコンシンっていうやつらしい。この3隻が先のSLBM攻撃の生き残りだな」


拓也

「よりにもよってその3隻か・・・・・それで、レーザーは」


那奈

「あぁ、一瞬だった。光が横切ったと思ったら右前方を飛んでた僚機が火に包まれた。恐らくだが1隻の戦艦に4基以上はついていた」


拓也

「そうか・・・他には?」


那奈

「3隻共後部主砲が無くて航空甲板になってた。アイオワにはF35も乗ってたぞ。それと、主砲は恐らくレールガンだ。長門や大和みたいに連装ではなく単装だがな。各艦2基づつあった。それとSPY-1レーダーも確認した」


拓也

「レールガンでは勝ったがレーザーで負けたか・・・報告ありがとう、横須賀に着くまで休んでくれ」





横須賀に艦隊が帰るや否や、香川は拓也を緊急招集。会議の場に立たせた


拓也

「今配りました資料は、現在分かっている敵新型戦艦の性能です」


アイオワ、ミズーリ、ウィスコンシンの3隻共、全長、全高、全幅はそのまま、武装は統一され、単装電磁投射砲2基、口径は不明、新型レーザーCIWS4基。後部に甲板を設けVTOL機の運用能力を持つと推測。主機は原子力と推測。


拓也

「レールガンについては未知数ですが我が方のレールガンのほうが勝っていると考えます。問題はレーザーCIWSです。航空機はもちろん、ミサイル、レールガンまですべて蹴落とされました。まったくの無力です。視認可能なほどの高出力のレーザーです。これが3隻となると由々しき事態です」


香川総理

「ありがとう、聞いた通り我々は大幅な計画変更を強いられたようだ。事実上、手も足も出なかったのだからな。これは大変な事だ」




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