第29話 新型戦艦
この小説における艦魂の視認可能レベルですが
レベル1 電子機器を介してしか会話出来ない。視認不可能
レベル2 電子機器を介さなくても会話可能。視認不可能
レベル3 会話に関してはLv2同様。たまに見える事がある
レベル4 会話・視認ともに常時可能
中央防衛局内 総理執務室
秘書
「総理、先日のノーフォーク海軍工廠へのSLBM攻撃のダメージリストが出ました」
香川総理
「どれどれ・・・・・。やはり完全破壊ではなかったか」
秘書
「それと航空宇宙防衛作戦室からの報告によりますと、ノーフォーク海軍工廠へ運び込まれた戦艦7隻の内3隻が健在。近代化改修を済ませ実戦配備寸前とのことです。尚、その新型戦艦の明確な性能は分かっておりません」
香川総理
「相手はあのアメリカだ。油断は出来んな・・・・・」
横須賀海軍基地
那奈の戦闘機を見せてもらいコックピットにも乗せてもらった。
そのあとまたジョギングで執務室に帰る
拓也
「あーー疲れたーーーー」
だらしないぞと那奈
そう言ってドアを開ける
拓也
「お。長門さん整備は終わったんですね」
長門
「あぁ、終わったぞ。それとこの資料の・・・・」
そこまで言いかけて、長門の目線が拓也から外れていく
拓也は振り返り長門の視界に入ったものが何なのか確かめる
と、そこには目を大きく見開き棒立ちでいる那奈が目に映った
そして、段々と怒りの表情へと変わっていく
那奈
「拓也・・・・貴様!女を執務室に連れ込むとは何事だぁぁぁ!!」
拓也
「え!?長瀬さん見えるの!?って痛い痛い!!」
那奈が拓也の胸倉を掴み壁にぶつける
拓也
「誤解だって!話を聞いてくださいよ!!(相変わらず力強すぎだろ・・っ!!)」
那奈
「やはり1発殴らないといかんな。総司令になって気が緩みすぎた」
那奈が殴ろうと振りかぶり、拓也は覚悟してグッと目を瞑る
その時だ。那奈の体が持ち上げられ中を舞いソファに落ちる
那奈
「ってて・・なんだ今の・・・」
長門
「司令に手を出すな」
那奈が状況を理解しようと辺りを見回すと拓也をかばう位置に腕組みをした女性が立っていた。長門である
拓也
「長門さん!相手は人間ですよ!?ちょっとやり過ぎじゃぁ・・・」
両者共、キッ!!っと相手を睨んだまま動かない
ここで拓也が仲裁に入り事無きを得た
数分後、落ち着きを取り戻しソファに向かい合わせに座る
拓也
「まず永瀬さん。こちらは戦艦長門の艦魂です。当然知らされていますよね?秘書のようなことをして貰ってます。そして長門さん。こちらは新たに赤城航空隊に配属になった永瀬那奈2等空尉です。彼女は僕が航空学生時代にお世話になった人です」
長門
「(航空学生時代・・・・昔なじみという事か・・・・少し厄介だな・・・)」
那奈
「(あれが艦魂・・・・そんでもって秘書かぁ・・・・・秘書って事は常に一緒って事なんだよな・・・・かなりの厄介者だな・・・)」
似たもの同士である
拓也
「それより永瀬さん、艦魂のこと見えるんですね!」
那奈
「自分でも驚いてるよ。何はともあれ、初対面は散々だったが、よろしく頼むよ。長門」
長門
「そうだな。こちらこそよろしく頼む。さっきは投げてすまなかった」
那奈
「いえ、私も冷静を保ててなかった。逆に礼を言いたいぐらいだ」
がっちりと握手を交わす
拓也
「(そういえば二人共やけに性格とか似てるよな・・・・)」
中央防衛局内 総理執務室
秘書
「先週お伝えしました米新型戦艦ですが。3隻共就役し大規模空母打撃軍を編成。戦艦3、空母4、イージス25、揚陸艦3、その他潜水艦など数十隻でハワイへ向っています」
香川総理
「太平洋戦争当時でも馬鹿げた戦力だったが、この艦隊は度を越えてるな。・・・・よし!ハワイは放棄する。敵新型戦艦の性能もろくにわかってないしな。第一今からじゃ間に合わない。ハワイ監視任務についていた伊号を呼び戻せ。それと、後日ハワイへ向けミサイル攻撃を行う。新型戦艦の性能を見たい。準備に掛かれ」
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