第25話 ロシアの思惑
AWACS
「北京上空及び周辺の制空権を掌握。だが地上が取られた、首都に入られたぞ!」
日本空軍司令
『司令よりエーワックス。地上の中国軍を撤退させろ。沖縄から富嶽が5機向った、あと数分で北京は更地になる』
AWACS
「しかし!新中国の意向はどうなるんですか!」
日本空軍司令
『そりゃ話したさ。今は臨時首都として西安に司令部を置いている』
AWACS
「わ、分かりました。エーワックスより全中国陸軍へ。5分以内に北京市内から離脱せよ、繰り返す、北京より離脱せよ」
中国 上空5000m
戦略爆撃機『富嶽』
操縦士
「まもなく爆撃可能ポイントに到達。爆弾庫開放」
副操縦士
「エーワックスより、中国陸軍の撤退を確認。爆撃許可がでました。ロシアは首都を落として舞い上がっているそうです」
操縦士
「んじゃ痛いの一発食らわせますか」
今作戦では、83式を搭載せずJDAMを満載、その数は65発になる。
5機が編隊を組みながら爆弾を音も無く落としていく
数十秒後、ヒューーーー、と風を切る音を出しながら北京、ロシア戦車部隊の頭上に落ちた
ドムッ。っとこもった音が鳴り数百のクレーターが形成される。ビルは崩壊し戦車は原型を留めていなかった。
AWACS
「着弾を観測。残った目標は対地装備の心神が沖縄からもう来ている、そっちに任せろ。富嶽爆撃隊、ご苦労だった」
富嶽は悠々と沖縄へと帰っていった
北京市外にいたロシア軍は心神によって撃破され、北京は奪還した。だがもう首都として機能はしない為、変えの首都が議会によって決められる予定だ。
ロシアは一時的に中国から撤退
だが、これはただの時間稼ぎでしかなかった
中央防衛局 総理執務室
総理補佐
「失礼します、総理。中国は無事首都を奪還しました」
香川総理
「そうか、よかった」
総理補佐
「ですが1つ問題が」
香川総理
「なんだね」
総理補佐
「天照が先程、ベーリング海峡を通過するロシア北方艦隊を捕らえました。大艦隊です」
香川総理
「・・・・そうか太平洋艦隊を動かせばすぐに我々が叩く、そう踏んだロシアはわざわざセヴェロモルスクから北方艦隊をこっちに寄こしたと・・・・・ロシア太平洋艦隊に目を付けておけ、共同で挟み撃ちにされたらかなわん。」
おもむろに受話器を取り電話をかける。
香川総理
「拓也君かね」
拓也
『はい』
香川総理
「ロシアの北方艦隊がベーリング海峡を通過しこちらへ向ってきている。どうだ?対処できるか?」
拓也
『何とか可能です。大湊から艦隊を出します』
香川総理
「わかった、情報を送る。その後の指揮は君に任せる、健闘を祈る」
横須賀海軍基地 司令執務室
拓也
「そうだ、ロシアが海から来た。揚陸艦も見受けられるそうだ。最低限の戦力を残し出撃。ウラジオストクは舞鶴が監視につく。相手はロシア最強の北方艦隊だ。気をつけろ」
大湊基地司令
『了解しました。準備が整い次第出撃します』
長門
「拓也、お客様みたいだぞ」
拓也
「今は忙しい。後にしてくれ」
長門
「しかし・・・・・はぁ。すまん。また今度出直すよう伝えてくれ」
海兵
「わかりました。そう伝えます」
大湊海軍基地
戦艦扶桑 甲板
扶桑
「山城~。いい天気ね」
山城
「そうだな、姉さん。なぁ、出撃命令が出たんだってよ」
扶桑
「物騒な話ね~。敵はどこにいるの?
山城
「確か、ベーリング海峡ってとこらしい」
扶桑
「・・・・海峡は嫌海峡は嫌海峡は嫌海峡は嫌海峡は嫌海峡は嫌」
山城
「落ち着け、落ち着け!いい加減直せよ。聞いただけで怯えるの!」
扶桑
「だってぇ~、山城は怖くないの?陸に挟まれて逃げ場が無いんだよ?」
山城
「んな事いつまで言ってたってしょーがないだろー。ほら立って姉さん、出撃準備!」
大湊からは
戦艦『扶桑』旗艦
戦艦『山城』
軽空母『鳳翔』
軽空母『龍驤』
重巡洋艦『古鷹』『加古』『青葉』
軽巡洋艦『球磨』『多摩』
駆逐艦10隻
伊号潜水艦2隻
ロシア北方艦隊
アドミラル・クズネツォフ級重航空巡洋艦『アドミラル・クズネツォフ』旗艦
キーロフ級原子力ミサイル巡洋艦『ピョートル・ヴェリーキイ』『アドミラル・ナヒーモフ』
スラヴァ級ミサイル巡洋艦『マールシャル・ウスチーノフ』
ソヴレメンヌイ級艦隊水雷艇『アドミラル・ウシャコーフ』『グレミャーシチイ』
ウダロイ級大型対潜艦『アドミラル・チャバネンコ』『アドミラル・レーフチェンコ』
ロプチャ級大型揚陸艦『ゲオールギイ・ポベドノーセツ『レクサンドル・オトラコーフスキイ』
オスカーII型巡航ミサイル原潜『ヴォローネシ』『オリョール』『スモレンスク』
ベーリング海海戦の幕開けだ
後で人物紹介に、扶桑と山城を追加しておきます。
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