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第16話 遠い記憶。そして恐怖






アメリカは恐れていた。






74年前、真珠湾攻撃で日本と開戦したアメリカ。

アメリカはその戦争に勝つ。そして以来日本を目の届くところに置いていた。


しかし今は、米国の手中に日本とゆう国は存在しない。完全に独立し他国との実戦も経験した。しかもそれに勝っている。しかも圧勝だ。人や思想は昔と違えど、昔の日本の姿に近づいている。それに今の日本の米国に対する反応は決していいものとは言えない。つい数日前、中国と開戦した。あの時代と同じだ。だが、違うことがある。今の日本はには、尖閣にいた中国軍を瞬殺した日本艦隊。それとたった1隻で中国軍の半分以上を壊滅させた戦艦がいる。だが真にアメリカが恐れているのは、驚異的な性能を持つ戦艦ではない。日本とゆう国を愛し、天皇を崇拝する一億三千の人間だった。



アメリカ合衆国 ワシントンD.C. 某会議室



米国防長官

「最近の日本は調子に乗りすぎていると思うのですが。大統領はどう見ますか?」


米大統領

「ん、確かにそうかも知れんな。だが仕掛けているのは日本じゃない。今回の中国との戦闘でも、日本は領空侵犯機を撃墜しただけだ。あいつらは悪いことはしていない」


米国防長官

「・・ですが、事の発端は日本の勝手な軍事力強化にあります!先の軍事演習の際には、見たこともない軍艦を擁していましたし・・・」


米大統領

「確かに・・・・何故日本は急に軍拡をしたんだ・・。第一、急に現れた国籍不明艦をああも簡単に港内に入れたんだ。やはり何かをたくらんでいると考えるのが妥当か・・だとしたら何を・・・?」


米国防長官

「調べていたことですが、日本国内で反米感情が出てきている。と調査結果にでています。それに加え急な軍拡・・・考えられるのは一つ・・・・」


米大統領

「なんだ・・・・?」


米国防長官

「70年越しの報復・・・・大統領。日本から軍を引いたのは間違いかもしれません」


米大統領

「バカな!そんなはずがない。いくら奴らの戦力が強化されたからって、我が軍が本気を出せば太平洋すら渡れんぞ!」


米国防長官

「大統領、先日の戦艦の話は聞いていますよね」


日向のことである


米大統領

「あぁ、聞いているが。それがどうした」


米国防長官

「あの戦艦1隻で、我が第7艦隊と同等にやりあえる戦闘力を持っています。そしてその戦艦があと11隻もいます・・・・・」


しばらく大統領は口をあけたまま止まっていた。だが何かを思い出したように我に返る



米大統領

「だ、だが我々にはあの艦隊が完成間近ではないか!10年か、長かったな。この艦隊計画のせいでここまで経済が衰退してしまった。だがあの艦隊も前にはどこの国もひれ伏すだろう!」


米国防長官

「そ、そうですね!私の心配が過ぎました」


そう言い笑うが、二人の顔は引きつっていた


米国防長官

「しかし、念のため戦力差を見せ付けておいたほうが得策かと」


米大統領

「そうだな。掛け合ってみる」










日本 中央防衛局 中央作戦司令部


香川総理

「中国の様子はどうだ」


通信員

「航空宇宙防衛作戦室より、軍事行動はなしとのこと。ですが軍が弱った隙をみて市民が暴動を起こしました。革命と呼んでもいいほどの規模だそうです」


香川総理

「国民の怒りが爆発したか・・・。その怒りがこちらに向かないように願うよ。では、再び攻めてくる可能性は?」


通信員

「天照の演算結果によると、日向が海軍基地を長門らが揚陸艇を破壊し尽くしましたので極めて低いとのことです」


香川総理

「そうか、よかった。それでは中国が自滅するのを待つだけだな」


通信員

「ん?総理。航空宇宙防衛作戦室へ、見てもらいたいものがあるそうです」


香川総理

「そうかわかった」



中央防衛局 航空宇宙防衛作戦室


香川総理

「どうした?」


天照通信員

「あぁ、総理。わざわざ足を運んでもらってすいません」


香川総理

「構わんよ。それで見せたいものとは」


天照通信員

「はい。こちらが天照が盗聴した会話です」


米大統領と米国防長官の会話がインカムから流れる


香川総理

「あの艦隊?なんだそれは。我が日本艦隊のことか?」


天照通信員

「天照もそのワードが気になったみたいです。それで持ってきた情報がこれです」


空中艦隊計画


重巡航航空母艦、重巡航防空艦、巡航電子支援艦による空中艦隊の創設。


香川総理

「ん?よくわからんのだが」


天照通信員

「僕もそうでした。ですがこちらを見てください」


そういうと、通信員が座っている席のモニターに、アメリカの海軍工廠に横たわる、幅一キロ全長四・五百メートルはあろうかとゆう大きなエイのような形をしたようなものが映った航空写真が映る


香川総理

「ぶっ飛びすぎて理解できん。空中とゆうことは、これが空でも飛ぶのか?」


天照通信員

「天照のスキャン結果によると、飛べるようです」


香川総理

「なぜ今まで分からなかった」


天照通信員

「当然、最高軍事機密扱いでしたし、天照があがったのが最近とゆうことがあります。そして、どうも2005年からの計画だそうです」


香川総理

「そうか・・・・。アメリカは空を支配するなら、日本は海を制する」


天照

『伊600型潜水艦計画ですね?』


突然、総理と通信員が付けていたインカムから無機質な声が聞こえる


天照通信員

「天照の音声です。会話など普通の人のようにできます」


香川総理

「そうか・・・。そうだ、その計画だ。進行具合はどうだ、天照」


天照

『現在、伊600が97%完了。伊601は85%完了。あと数日で出来ますよ』


香川総理

「そうか、ありがとう」


通信員

「総理、米政府より対談の申請がきているようです。何でも演習がどうとか」


香川総理

「わかった。すぐ行くと伝えてくれ」






空中艦隊はエストバキアの空中艦隊構想と同じようなものです。

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