第11話 日米海上合同軍事演習
すいません!かなり遅くなりました!
副総理
「総理、なぜこのようなことを?」
香川総理
「ん?牽制の意味を込めてだよ。最近うるさいからね。米政府の中で1回だけだが、日本の対話無視に対し、武力を行使するなんて案があがったらしい。だから少し黙ってもらう為にも海軍を送る」
副総理
「ですが、なぜこのような時期に...北朝鮮のこともありますし」
香川総理
「北朝鮮?あぁ、ミサイル問題か。そちらの対応は決まっている」
軍事演習前日
横須賀海軍基地
拓也
「皆、聞いてくれ。いよいよ明日は軍事演習当日だ。だが北朝鮮の方にも対応しなくちゃいけない。よって演習に行く乗組員は必要最低限とする。なお空母は艦載機の配備が終わってないため不参加とする。参加艦艇、日程は配った資料に載っている各自目を通しておくように。出発時間は今日の24時だ。解散」
日本海軍参加艦艇
横須賀海軍基地から
長門、陸奥、妙高、那智、足柄、羽黒、阿賀野、能代、駆逐艦10隻
呉海軍基地から
最上、三隈、長良、五十鈴、名取、駆逐艦5隻。
米海軍からは第7艦隊戦闘部隊、水上戦部隊に加え、最新鋭ステルス駆逐艦ズムウォルトが参加する。
ズムウォルトは日本へのせめてもの抵抗だろう。
横須賀海軍基地 総司令執務室
長門
「なんで私達は初航海が演習なんだ!大和と武蔵は実践に出たと聞いたぞ!」
拓也
「まあ、落ち着いてくれ、わかったから暴れるなー!」
長門
「うぅ...だが...」
拓也
「長門ー。少し落ち着け、ほら陸奥は静かにー...」
陸奥
「(私だって実践したかった)」ブツブツ...
拓也
「(ダメじゃん!長門もそうだが、陸奥もしっかりしてるイメージがあったが...見かけによんないな)と、とりあえず!実践が無いってことは平和ってことだ。いいことだろ?それに次の演習では、この日本海軍、それと日本を代表して行くんだ。立派なことだぞー」
長門
「そ、そうだな。取り乱してすまなかった。ほら陸奥もしっかりしろ!」
拓也
「はは...あと米軍は今回の演習に新型艦をぶつけてくるらしい。そっちの情報収集も頼む。あと数時間で出発だ。北朝鮮の対応があって俺は行けないが、頑張ってこい。休んでていいぞ」
そのあと空母達からも、愚痴が入ったが、赤城、加賀を大鳳が何とか収めてその日は終わった
演習当日 真珠湾
レーダー観測員
「レーダーに艦影。日本海軍到着します」
艦隊司令
「よし、こちらも出港だ。大統領命令にあるように、強化された日本海軍の情報を集めるように各艦に再度連絡。ズムウォルト先頭で行け。アメリカ最新鋭のステルス艦だ。驚かせてやれ!」
旗艦長門 艦橋
篤
「CICへ、米艦隊目視で確認。...あー、緊張してきた、長門今どこにいる?」
長門
「横に立っている。ほぅ...ズムウォルトだったか?いきなり新型を先頭にしているな」
篤
「あぁ、まあアメリカさんはあれで俺達を驚かすつもりだろうが」
長門
「レーダーにはばっちり映っているぞ?」
篤
「だろうな」
と、失笑する。拓也は来れないため、篤が変わって艦隊司令兼長門艦長となっている
第7艦隊
レーダー員
「日本海軍、見えてきました」
艦隊司令
「まて...何かの間違いだろ...な、何隻いる!?」
レーダー員
「28隻です」
艦隊司令
「いくらなんでも多すぎだ!いつに間に...」
艦長
「司令、ご存知ないのですか?日韓海戦前に日本に大艦隊が入港したことを」
艦隊司令
「知っているさ。だがWW2の時代の軍艦だろ?今更使える訳が無い」
艦長
「ではあの先頭の馬鹿でかい船はどう説明します?」
艦隊司令
「と、とりあえずコンタクトだ!」
米通信員
「は、はい!こちら第7艦隊旗艦ブルー・リッジ。応答願います」
日通信士
『こちら旗艦長門。艦長に代わります』
篤
『長門艦長兼艦隊司令の坂本篤だ。今回はよろしくお願いします』
艦隊司令
「こちらこそよろしく、坂本艦長」
こうして日本海軍になって初の軍事演習が始まった。
期間は約1ヶ月だ。
演習も順調に進み3週間が経ったころ、長門に緊急通信が入る
拓也
「篤か!?今北朝鮮がミサイルを発射した!今までのことを考えると太平洋に着弾する確率が高い、必要なら撃墜しろ!急ですまない!今回はロシアが絡んでいる可能性が高い、十分に注意してくれ!」
篤
「わかった。こちらでも今捕捉した。米艦隊に連絡。演習は中止、太平洋に着弾の恐れあり、ハワイに引き返すように」
旗艦ブルー・リッジ
艦隊司令
「引き返せだとっ!?演習中止は分かるが、なぜ我が第7艦隊が避難しなくちゃならん!カーティス・ウィルバーに連絡。北のミサイルを落とせ!日本に任せられるか!」
戦艦長門 CIC
長門や他の日本海軍艦艇には一応CICはあるが、基本艦魂が航行から砲撃までこなす為殆ど乗組員は必要ない。だが今回は演習が任務の為十数人だけ乗っている。
電測員
「ミサイル、日本本土上空を通過。日本に被害はありません。弾道計算急ぎます。着弾点出ました...約10分後この海域です!司令!ミサイルの撃墜を進言します!」
戦艦長門 艦橋
篤
「そうだな。全艦に通達。これから長門に操艦を譲渡。丁度いい主砲で仕留めろ。演習で撃ってないからな。いきなり実射だ、気をつけろ」
長門
「了解した。機関発電量最大。第1主砲砲撃準備。蓄電開始...完了。第1主砲を天照システムと同期。1発で決める...」
第7艦隊 旗艦ブルー・リッジ
観測員
「艦長!長門の主砲が動いています!」
艦長
「主砲だと?奴ら艦砲でミサイルを落とすつもりなのか?やはり日本には任せられん。カーティス・ウィルバーに連絡スタンダードSM-3を使え!」
カーティス・ウィルバー CIC
火器管制官
「キネティック弾頭に座標情報を入力。発射まで10秒!」
長門
「第一主砲...てぇー!!」
空に向け一筋の閃光が走る。
が、昔のような爆音はない。バシューーンと放電の音が小さく鳴るだけだ。
カーティス・ウィルバー CIC
レーダー員
「SM-3発射中止、繰り返すSM-3発射中止!」
火器管制官
「発射中止。どうした!何があった!?」
レーダー員
「北のミサイルの反応消失、撃墜された模様」
火器管制官
「撃墜?誰が!」
通信士
「艦橋より入電、日本海軍の長門が主砲と思われるもので撃墜したそうです」
火器管制官
「なっ!?...」
戦艦長門
長門
「撃墜を確認。少し着弾がずれた、一つ残骸がでかいのがある注意しろ。必要なら...」
ピカッ
一瞬。強烈な光があたりを照らす
篤
「なんだ!今のは!」
観測員
「核爆発を確認!EMP到達まで13秒!」
篤
「とんだ合同演習だ!一か八かだ!各艦、電磁防壁展開!」
観測員
「EMP来ます。3..2..1..今!」
第7艦隊 旗艦ブルー・リッジ
レーダー員
「なんだ!?レーダーダウン。他の電子機器も使えません!」
艦長
「...空を見れば分かる。EMPだ。撃墜はしたが誤作動で起爆したんだろう。これは復旧に時間が掛かるな...」
戦艦長門
篤
「各艦被害報告」
通信士
「全艦、防壁展開に成功。機器、通信ともに良好」
篤
「よかった。演習は終了している。それに帰還命令も出ている。全艦帰投。一応第7艦隊に連絡を入れておけ」
その後、第7艦隊にも帰還命令が出され両艦隊は無事帰還。アメリカは第7艦隊司令を本土へ呼び戻し、緊急会議を開いた。撃墜には成功したものの、弾頭が核弾頭であったことから対応が急がれた。
日本はというと、警戒レベルをの5段階の内2に上げた。平常時が5なので事態の危険度が伺える。なんせ日本海を挟んだすぐ近くの国が太平洋上、しかも日本海軍の艦隊にとは言え、核攻撃を仕掛けようとしたのである。これは全面攻撃をしてもいいぐらいだが、そこは日本だ。最大限の防衛体制を敷くだけに留まった。
テストがあり、執筆時間が取れないでいました。お待ちしてくれていた方々申し訳ありません!
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