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第7話 変革

2015年8月12日 総理官邸


拓也

「―――――と、このように開戦から5時間程度で終わらせることができました。」


香川総理

「ん、そうか(この時、韓国は南に戦力のほとんどをつぎ込んでいた。海軍力はもちろん、陸海軍もそれなりに南下していた。なのに何故北は動かなかったんだ...)」


香川はあごに手をそえる


拓也

「総理?」


香川総理

「ん、あぁ。よくやってくれた。着任2カ月でたいしたもんだよ。それはそうと大和と武蔵を出したそうだな」


拓也

「はい。今回に限っては相手国が韓国で、距離もそう遠くありません。両軍の睨み合いが続いていたところ、大和と武蔵が自分のところにきまして、46センチ砲の射程内だ。というので、実験的な意味合いも込めて投入しました。さすがに艦魂がいるとはいえ、初弾命中は厳しい部分があったので大和に一時的なレーダーを取り付けての出撃となりました」


香川総理

「そうか、この戦争の早期終結は彼女らのおかげだ礼を言っておいてくれ」


拓也

「はい。分かりました。それと例の件の事ですがですが、今どんな感じでしょう」


香川総理

「あの件なら予算がおりたよ。今回の快勝で国民の意思も固まって、私の言う強い国作りに賛同してくれているよ。もうすぐにでも各基地の工廠にて改装がはじまる」


拓也

「もうそんなところまで。流石総理です。以前ではこうも簡単にいかなかったでしょう」


香川総理

「私は私なりに頑張っているだけだよ。それに頑張ってくれているのは他の人たちも同じだからな」


と無邪気に笑う



今回の戦闘に勝ったことにより、世論は軍事力強化賛成に大きく傾いた。

今の日本には米軍も日米安保もない。自国は自国の軍隊で守る。その考えが国民に受け入れられたのだ。

その第1歩が今、踏み出される。


2015年8月13日 AM 11:59

内之浦宇宙空間観測所


5...4...3...2...1...0


シュゴォォォォォォォォォォォォォ


海をそのまま映したような快晴の空に、一筋の白い尾を引きながら1つのロケットがぐんぐん地球の重力に逆らい天高く上っていく


イプシロン2号機


それが、そのロケットの名称だ。

2013年に第1号が打ち上げに成功しいている。日本の誇る最新鋭固体燃料ロケットだ。

気になるのは、フェアリング。ロケットの先端部分に入っている“積荷”だが。

公式発表は気象観測衛星である。しかし、それは表向きの口実に過ぎない。


量子型演算処理システム


噛み砕けば量子コンピュータだ。

世界ではまだ未来の技術として、研究が進められているものだが、日本は秘密裏に開発、実用化の段階まで来ていたのだ。


数時間後、無事“積荷”は予定軌道に乗り、名前が付けられた。


『天照』


これは日本が、新たな道を切り開き歩んでいく事を全世界に知らしめるには、十分過ぎる名前だった。

天照を起動すると体育館が2つ程入りそうな部屋のメインスクリーンに文字の羅列が表示され、画面が切り替わり、天照の二文字が浮かびあがる。また画面が切り替わるともうそこには全世界のあらゆる情報が表示されていた。

天照にとって既存のファイアウォールなどないに等しい。アメリカ、北朝鮮、ロシア、イギリスと、世界各国の最高国家機密がいとも簡単に開示されていく。ロズウェル事件、ツングースカの大爆発、エリア51、ケネディ暗殺、バチカン、人類の月到達の真相......


その二日後の15日の終戦記念日に日本は高々に世界へと宣言する



さぁ、日本に。世界に『変革』が訪れると...













前から出したかった量子コンピュータが出せたので満足!



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