第9話 負の感情を創作の燃料にしろ!
こんにちは、雨宮 徹です。本作では、一般的な創作論を書きつつも、私のオリジナルを混ぜて唯一無二の創作論集を目指します。第九回は「負の感情を活かす方法」です。
■負の感情をエネルギーに
こんな経験はありませんか。たとえば、仕事で理不尽に怒鳴られた。何かが得意なために、嫉妬で陰口された。これらは「負の感情」です。普通であれば、これらを耐えきるのは難しいです。しかし、小説家には一つの方法があります。つまり、この「負の感情」――怒りや悔しさを、小説の中で昇華するという方法です。
現実では言い返せなかった上司を、物語の中で論破してやる。やり返すでも、言い負かすでも、なんでもいいです。「小説の中だけは、自分の思い通りにできる」。その感情が、思いのほか共感を呼ぶことがあります。「私もそうだった」と、誰かが言ってくれるかもしれない。これは、いわゆる「成り上がりもの」と同じ構造です。不遇からの逆転は、読者の心に刺さりやすいのです。
■完結ブーストという皮肉
これは、主にWeb小説で起こる現象ですが、「完結ブースト」が存在します。この完結ブーストですが、一種の皮肉があります。完結したからこそ、読者が増えて評価が伸びるという仕組みですが、大きな落とし穴があります。作者は評価されないと、モチベーションが下がり無理やり完結させる。そして、無理やりの完結後に読者が評価する。作者からすると「無理やり完結させた後に伸びるのか……」と複雑な気持ちになるのです。これは商業小説も一緒です。「完結後に一気読みしよう」と買わないでいたら、それが原因で続刊が発売されない。Web小説家も出版社も読者も得をしません。
■負の感情を活かす
小説家で先ほどのような事態に陥った人は、こう考えましょう。「自作では大ヒットして、評価しなかった読者を見返す・後悔させる」と、負の感情を次作へのモチベーションに変換するのです。もちろん、それで大ヒットするかは話は別ですが、もやもやを活かさない手はありません。ただ、ひとつだけ注意点があります。すべての負の感情を受け止め続けてしまうと、心が壊れます。書いて、吐き出して、昇華する。その過程を忘れずにいましょう。創作は、武器にも、癒しにもなります。あなた自身を守るためにも、創作の力を使ってください。
■備考欄:小説もそうだが、創作論も武器にも癒しにもなる。今回のエピソードは読者の癒し・救いになるはずだ。




