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読まれる小説の書き方と、読者の期待に応え続けるたった一つの方法  作者: 雨宮 徹


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第47話 脚本術に縛られるな!

 こんにちは、雨宮 徹です。本作では、一般的な創作論を書きつつも、私のオリジナルを混ぜて唯一無二の創作論集を目指します。第四十七回は「セイブ・ザ・キャトに縛られない」です。今回はWeb小説を書く方を読者に想定しています。



■セイブ・ザ・キャト



 皆さんは『セイブ・ザ・キャト』を知っていますか? 簡潔にまとめると主人公が冒頭で猫を救い、共感を得る。脚本術として普遍的ではありますが、それがゆえに、最大公約数になっています。つまり、『セイブ・ザ・キャット』に従って書けるのは、「爆死しない作品」です。裏を返せば、「読者を揺さぶる作品」にはなりえません。



 それでも、支持されているからには理由があるはずです。それは、「『セイブ・ザ・キャット』を周りの人が読んでいるから、自分も読まなくては」という強迫観念です。自らの創作に役立つかは置いておき、ひとまず読もう。そんな気分になっていませんか。



■セイブ・ザ・キャトは航海図



 『セイブ・ザ・キャット』は、一種の航海図です。創作する者が迷わないための。航海図であるからには、正しくなくてはいけません。しかし、真に心を揺さぶる小説を書くには、航海図に頼ってはなりません。「ムー大陸が載っている航海図」の方が役に立ちます。つまり、他人とは違う視点あるいは考えを持っているからです。



 特に日本では『セイブ・ザ・キャット』がもてはやされています。これは、日本の悪い文化である「出る杭は打たれる」の逆です。「読まない杭は打たれる」。でも、待ってください。『セイブ・ザ・キャット』を読めば名作を書けるわけではありません。「最低限の質を保証する書き方」が分かるだけです。これは「起承転結」がわかっていれば十分かと思います。



 『セイブ・ザ・キャット』は今のネット小説文化には馴染みません。つまり、ネット小説は更新型であり、一話完結を基本とする『セイブ・ザ・キャット』とは相性が悪いのです。ですから、『セイブ・ザ・キャット』を読むならば、あくまでも読み物と割り切るのが良いかと思います。「こういう考え方もあるのね」くらいに。すべてを吸収しようとすると、あなたの感性が死にます。「爆死しない作品」という没個性的なものを書くために、個性を殺す必要はありません。



 繰り返しになりますが、理論は知っていれば問題ありません。熟読する・しないは関係ありません。今一度、『セイブ・ザ・キャット』を含めた脚本術との向き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。猫を救う暇があるなら、自分の衝動を救え。正しい航海図を破り捨てた先にしか、あなたの「ムー大陸」は存在しないのだから。



■備考欄:どうやらムー大陸は存在するらしい。手元の世界地図に、はっきりと描かれている。つまり、このエピソードのたとえは間違いだったわけだ。アトランティス大陸にすべきであった。それさえも、間違いかもしれない。

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