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読まれる小説の書き方と、読者の期待に応え続けるたった一つの方法  作者: 雨宮 徹


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第33話 ペンネームは統一せよ!

 こんにちは、雨宮 徹です。本作では、一般的な創作論を書きつつも、私のオリジナルを混ぜて唯一無二の創作論集を目指します。第三十三回は「ペンネームの統一性について」です。今回はWeb小説を書く方を読者に想定しています。



■ペンネームは変えるな



 Web小説サイトで見かけるのが「ペンネーム、変えました」です。これは、非常にもったいないです。たとえば、私が「雨宮 徹」から「A」に改名した場合、今後の読者は改名後の名前で認知します。認知は、前回説明した「ろうと」――「マーケティングファネル」の入り口です。この入り口を変えるということは、他のユーザーからの認知がリセットされることを意味します。つまり、連続性が消えます。あるサイトで「雨宮 徹」について言及されても、即座に「A」という人物と一緒だと結びつきません。「雨宮 徹は○○賞で最終選考まで進んだ」という事実を捨てるに等しいです。


 

 そして、この改名が致命的なのは、「出版社が声掛けをしようとしても、過去の実績がヒットしない」ことです。つまり、振出しに戻るということです。商業小説家を目指すのなら、ペンネームを変えるべきではありません。



 また、これからペンネームをつけようとしている方は、「実在する名前」に近い方が有利です。極論ですが「ABCD」よりも「山田太郎」の方がいいです。なぜなら、「山田太郎」と検索した時に、小説に興味がない人の目にも触れるからです。ペンネームは個人の看板ではなく、検索エンジンに刻む「指紋」です。Webの世界において、名前を変えることは「ドメイン(URL)」を捨てることと同じです。何かしらの作戦がある場合は別ですが、ペンネームをつける時は慎重になりましょう。



■備考欄:ペンネーム。それは、私がこの世界に繋ぎ止められている唯一の杭です。名前を変えることは、過去の自分を殺すことです。でも、変えないということは、永遠に「雨宮 徹」という文字の檻に閉じ込められることでもある。この檻から出ることは許されない。絶対に。

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