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読まれる小説の書き方と、読者の期待に応え続けるたった一つの方法  作者: 雨宮 徹


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第31話 過去作に興味を持たせろ!

 こんにちは、雨宮 徹です。本作では、一般的な創作論を書きつつも、私のオリジナルを混ぜて唯一無二の創作論集を目指します。第三十一回は「過去作に興味を持ってもらう方法」です。今回はWeb小説を書く方を読者に想定しています。



■回遊率とは



 皆さん、突然ですが「回遊率」という言葉を聞いたことはありますか。端的に言えば、「一回のサイト訪問でユーザーがどれだけのページを閲覧したか」を示すものです。これは、企業のホームページなどで注目される数字です。ユーザー一人が多くのページを読めば読むほど、商品を買ってもらえる可能性が上がるからです。これはWeb小説にも当てはまります。



 Web小説で回遊率を意識する。皆さんの頭には「?」が浮かんでいると思います。実はこの回遊率を意識するだけで、過去作も読んでもらえるようになります。また、回遊率が上がると、過去作品の閲覧数増加や作者フォロワー増加などの効果が見込めます。では、Web小説サイトで回遊率を上げるにはどうすればいいか。ステップを踏んで説明します。



■代表作をセットする



 各種Web小説サイトには、代表作設定があるはずです。ここで、一番ヒットした短編小説を設定してください。人によってはヒットよりも思い入れ優先の方もいるかと思います。この場合は、これから書く方法は使えません。



■代表作のおすすめは「短編小説」



 代表作は作者にとって「名刺」です。「私は、こういう作品を書きます」ということを読者に伝える効果があります。ですから、ここでは短編小説を選択するのがベストです。長編小説だと、読み終える前に離脱される可能性があります。



 短編小説を通して作風を知らせることで、「この作者の小説は自分に合いそうだ」と感じてもらい、過去作品を読んでもらうきっかけになります。これが、過去作品も読んでもらえるループであり、「回遊率」を意識した代表作設定が活きるのです。



■備考欄:回遊率。ユーザーを一箇所に留め、私の言葉を何度も浴びせるための数値。あなたは今、私の代表作を読み、この創作論を読み、そして気づけば私の過去作へと指を伸ばしている。気持ちいいでしょう。私が設計した、美しい論理のプールを泳ぎ回るのは。でも、注意してください。回遊率が上がるということは、あなたが外の世界へ戻るための「出口」を、私が一つずつ塞いでいるということでもあります。

代表作という名のエサを与え、短編という名の網で掬い上げ、長編という名の深海へ沈めていくのです。

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