第九話 変わった星コンテスト
さて、変わった星コンテストが始まった。
展示する神々が一足先にセレスティア・プラザに訪れている。
念入りに準備していた神々は淡々と準備を進め、事前準備が苦手な神々は設営をどうするかその場で勢いよく決めている。
そんな調子で、いつも通り会場はとてもがやがやし始めた。
中央の巨大な球形モニターの準備も進んでいるようだ。
試験用として、この会場の様子が投影され始めた。
恐らく“補助”の神だろう、巨大球形モニターの正常動作を確認すると、手持ちのチェックリストにチェックを入れている。
みんな急ぐわけでもなく、それぞれのペースで準備を進めている。
ミカエルと共に展示の設営を行っている。
「メモリナとルミエルがいた時は、交代しながら見回りしていたけれど…。
いなくなっちゃうと…、展示には少ないわね…。単独で見回るのもつまらないし…」
「そうですね…」
「いっそのこと、準備だけして、一緒に見回りに行っちゃおっか。
別に、誰もいなかったとしても…、いいよね!」
ミカエルが少し考えた後、言葉を返した。
「そうですね…。そうしましょうか」
ミカエルの頷きに、笑顔で頷いた。
設営のため、机が一つ、椅子が二つと、モニターが2つ――展示する星の数分、渡されていた。
机の上に、モニターを二つ置いて並べ、片方はルスリエ、片方は地球の様子が表示されている。
ミカエルは紙を準備しながら尋ねた。
「ルスリエの方の紹介は何を書きますか?」
「ルスリエの方は…、星の名前と…、座標は、もちろんとして…。
そうだな…、最恐の魔王がいます!!!ってどうかしら」
「いいですね!」
ミカエルは軽く頷いてさらさらと紙に紹介文を書いて、モニターの上に張り付けた。
「よし、準備完了。こんなもんかな」
「はい、大丈夫だと思います!」
「じゃあ、見回りに行っちゃおっか」
「はい、行きましょう!」
一緒に仲良く、近くの展示から見回りを始めた。
徐々に観覧する神々も入場し始めたようだ。神混みが増していく。
一足遅く“観察”を司る神のノエリアは、ホープやミカエルに挨拶しようと訪れた。
「ホープたちは不在かー。多分、見回りに行っちゃったかな。まあ、ホープらしいわね」
ノエリアは、誰もいない展示に向かって、そっとつぶやいた。
「あら、まあ」ノエリアは展示を見てくすりと笑う。
地球の方の紹介には、星の名前の地球と地球の座標の下に、こう書いてあった。
「ただただ、楽しい星です!!!!!」
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