第八話 ルスリエの状況
私は、ホープ様と一緒にこの星に訪れた。
ホープ様とルミエルの会話が終わった後、私は気になってルミエルに聞いてみた。
「こんにちは、ルミエル」
――ええ、ミカエル。こんにちは。ミカエルも元気そうね。
「もちろん、元気よ。でね、少し聞きたいんだけど…」
この星に来た時から、少し不思議だった。エネルギー的な観点だ。
この星とルミエルの樹はやわらかく光っている。光るにはエネルギーが必要だ。
でも、この星を照らす太陽は無い。ということはこの星のエネルギーは少しずつ減少している…。
それを聞いてみた。
――ふふふ。ミカエルは優しいのね。心配してくれて、ありがとう。でも大丈夫よ。
ルミエルの声が安らぎを与えるように聞こえてきた。
――時々、神々がここに修行しに来るの。この星にはとてつもなく強い魔王がいるから。
――修行の時にね、神々が魔法を使うでしょう。そのエネルギーを吸収しているの。
だから、心配しなくて大丈夫よ、優しくて暖かい響きの声だった。
「なるほどね。教えてくれてありがとう。でも、難しくなったら教えてね。すぐサポートにくるから」
――大丈夫よ。なんだかんだ、魔王は役に立つから。
魔王が住んでいて、少し心配していたが、それも問題ないようだ。
私は安心した。
振り返ると、ホープ様は、この星の生命体と戯れているのが見えた。
私のそばにも警戒心の無い生命体は近寄ってきていたが、ホープ様はさらに倍近く生命体を集めている。
ホープ様はいつも人気者なのだ。
私は笑顔になって、ホープ様の様子を遠くから座って眺めていた。
私にもホープ様ほどではないが、生命体が寄り添ってくる。
その子たちと一緒に、のんびりしていた。
ホープ様が眠り始めてからしばらくたった後、私はホープ様に声をかけた。
「あっ。ねすぎちゃった!?ごめん。そろそろ帰ろうか」
「ええ、そうしましょう」
「そういえば、地球の方は、準備はしないんですか?」
「地球は、そのままでも大丈夫よ。あの星は楽しいから」
自信満々に言うホープ様、私はその様子を見てくすりと笑ってしまった。
ふと、ルミエルの星の名前を思い出す。ルスリエ…。
魔王ヴァルグレア、エクスペリオ、メモリナ、ルミエルの暮らす星。
暮らしているそれぞれの名前の3文字目を取った名前のようだ。
ルミエルは魔王をこき使うよう扱っていながら、星の名前では一番に扱っている。
もしかしたら、魔王に対しても心の中で敬意を持っているのかもしれない。
「ルスリエ…、いい星になりそうね」
私はルスリエの方向の星空を眺めてつぶやいた。
第二章 ルスリエの準備 完
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