第七話 ルスリエの生命体
私は、この星――ルスリエ――の生命体を観察していた。
生命コンテストや宇宙の法則コンテストの生命体、天界の生命図鑑、様々な影響を受けているように見えた。
単純に真似ているわけではない、どの生命体もありそうでなかった形に組み合わされて作られている気がする。
ルミエルの芸術的なセンスが輝いているように見えた。どの個体も、小さくてかわいい感じで作られている。
どの個体も大きい目が特徴的だった。
地球で創作された青いスライム上の形をしたキャラクターそっくりな個体もいて、少しくすっと笑ってしまった。
どの生命体も仲よさそうにしていた。そういえば、弱肉強食という概念はなさそうだ。
お腹すいたりしないのかな…、そう思って観察していると、時折、ルミエルの樹に集まっている。
ルミエルからご飯をもらっているようだ。
ルミエルは定期的にエネルギーの塊のようなものを、放出していた。
口のない生命体も多い。触れるだけでエネルギーを吸収できるみたい。
ルミエルは、まるでお母さんみたいだな、私はそう思った。
実際に生命体を生み出しているわけだし、その通りではある。
どの生命体も好奇心旺盛のようだ。
初めて見た私やミカエルが、危害を与えない安心なものと認識すると、すぐ後ろをついてくるようになった。
それどころか、肩に乗ったり、頭に乗ったりした。
私は、座って生命体たちに問いかけた。
「みんな、お名前はあるのかな?」
知性があるわけではないようだ。体をねじって、なんのこと?みたいな様子を醸し出している。
私は、意地悪したくなって、目の前の個体を少しつついてみた。
「キュー」鳴き声を上げて、少し離れて行ってしまった。
「あっ、ごめんごめん。もうしないから」
と言って、笑顔で手招きすると、また近寄ってきた。
私は、軽く撫でてあげると、目を閉じ安らいでいるように見えた。
隣の個体も近づいてきて、私の体にさわさわとすり寄ってくる。
私は、近くにいる全ての生命体を撫でてあげた。
この星はまだ小さく、重力はほとんどない。
小さい生命体も元気いっぱい飛び跳ねている。
やっぱり、コンテストでルミエルが作った世界が一番影響を受けているのかな。
とても、穏やかで優しい世界だった。
私は横になって目を閉じた。
心地よい夜の世界、いつでも眠れそうだ。
この星には、太陽が無い。いつでも星明りだ。少し薄暗いけれども、問題はない。
この星自身とルミエルの樹がほのかに輝き、この星の全てをやわらかく照らしていた。
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