第四話 観察対象の星
「私の観察対象の星に変わった星なんてあったかしら…」
ミカエルのコーヒーを飲んで一息つきながら、私は、観察対象の星を思い浮かべていた。
地球、プリドゥナ、ジェネシス、ルミナス、その他…。私自身が冒険したりして観察するようになった星たち。
でも、それらのどの星にも独自の成り立ちや文化が存在して、どの星もとても大切な星で変わった星だった。
あったかしらなんて言葉に出してみたものの、どの星も変わっている、と私には思えた。
私の思い入れが強いからだろうか…、気になってミカエルに聞いてみた。
「私たちが見ている星ってどの星も変わっているように思えるんだけど…、
これって私たちが文化を知っているからそう思うのかな?」
「そういわれるとそうですね…。観察している星の優劣を比べる事なんてできないですよね…。
どの星もとても魅力的ですものね。
仕方ないから、その中から2つぐらいホープ様が選ぶしかないんじゃないですか?」
ミカエルの言葉に、私は納得した。私が観察している星の中から選ぶだけ…。単純な話だった。
ミカエルは言葉を継いだ。
「ただ、落ち着いて考えてみても、どの星だって一般的な星に比べたら、変わっているように思いますね…」
「そうよね…。ふと思い返すと、どの星も変わっているというか面白い星に思えてきちゃって…」
私は笑って言葉を返すと、ミカエルは一つ咳ばらいをしてさらに一言追加した。
「特に、魔王が住んでいる星とか、とても人気が高いと思いますよ」
そうだった…。魔王が住んでいる星も私たちが観察するようになったんだった…。
魔王を倒した後、ルミエルが魔王の作った宇宙に新しく星を作って、メモリナと一緒に暮らすことになった。
短い間だったけれど一緒に暮らしてきたルミエルとメモリナ。
同時に別れることになったのは少し悲しいけれど、二人で暮らしているのなら安心だと思っていた。
そうしたら、なぜか、その星に倒した魔王と元“研究を司る神”も一緒に暮らしているらしい…。
後からその話を聞いて私自身、とても驚きと不安を感じた事を覚えている。
そんな星の事だから、宇宙の中でもかなり変わっている星って事には違いない。
「確かに、そうね。世界で唯一の魔王が住んでいるんだもの、とっても変わっているわよね。一つはその星にしよう」
私の言葉に、ミカエルは笑顔になって答えた。
「もう一つはどうするんですか」
「あと一つは、もちろん地球ね。これは外せない」
やっぱり、そうですよねってミカエルは笑って答えた。
「そういえば、ルミエルは星の名前、決めたのかしら…」
「私は、聞いていないですね…」
「そうよね。準備もしなくちゃいけないし、後で聞いてみよう」
見て回ることだけでも楽しいコンテスト、今回は展示する側としても面白そうだと、私は手ごたえを感じ始めた。
第一章 観察の研究 完
よかったら、コメント、感想、ブックマーク、評価をぜひお願いします。




