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太陽は今日も元気です  作者: よむよみ
第五章

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第二十五話 魔王と悪魔

魔王と悪魔の戦いは、まだ続いている。

といっても魔王は攻撃せず、ずっと悪魔の攻撃を受け止めるだけ。

でも、悪魔が時々攻撃をやめると「まだ攻撃できるだろう」と魔王の恐ろしい攻撃が飛んでくる。

悪魔は、恐怖心で逃げようとするも“魔王からは逃げられない”というセリフとともに回り込まれている。

やっぱり悪魔は魔王に攻撃を続けるしか選択肢はなかった。

単調に悪魔の攻撃を魔王が受け止める光景が続いてきた。


変わらない光景に私は、少しぼんやりしてきて、コンテストの本の星の事を思い出していた。


とても素晴らしい本だったと思っている。

登場人物は皆、一生懸命生きていた。

でも、はじめはそれがうまくいっていなかった。

訪れた精霊が精いっぱい頑張って、皆が満足する世界に作り上げていた。

神様は皆の精一杯を感じ取り、その世界の変化に協力をしていた。


ふと、私は思った。もし、私ならどうしただろうか?

私なら、もっと早い段階で手を出してしまって、こんな世界は作れなかったんじゃないだろうか。

私は、どっちかというと、解決を急ぎすぎているのではないだろうか。

ルスリエや地球にしてもそう。私はもう少し、行動するのを待った方がいいのではないだろうか。

私は、魔王と悪魔の修行をぼうっと眺めながら、今までの自分の行動を振り返っていた。


私は“観察”の神であって“干渉”の神ではない。干渉は最後の最後にするべきではないのか?

今まで多くの星を助けたつもりになっているけれど…、本当にそうなのか?

私は生命に対してきちんと平等・公平・公正な神としてのふるまいができていただろうか。

もっといい方法はあったのではないか?

考え始めるときりが無かった。


魔王と悪魔の戦いは相変わらず続いていた。

悪魔はだいぶ小さくなってきていて、動きが早くなったみたい。

実際の動き、敏捷さだけではなく、おそらく頭の回転も速くなっている。

それに、魔王が動かなくなった。それは、悪魔の命中率が上がった事を意味している。

「だいぶいい動きになってきたではないか」

悪魔は、全弾命中しているにも関わらず、全くダメージが入っていないということに少しイライラしている様子だ。

それにしても魔王はすごい。魔王は魔力を使っていない…。

魔力で軽減するでもなく全ての攻撃を受け止めている。


悪魔が疲れて攻撃をやめた頃、道場に他の気配があることに魔王は気が付いた。

「おや?修行に来たのかね?」

「はい、ぜひ、指導をお願いします!」

普段は天界に住む神様が、こんな宇宙の外れにある小さい星の道場に訪れていた。


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